【日本代表】町野修斗から感じる“ラッキーボーイ”の可能性。「W杯の目標は3ゴール」を有言実行なら大飛躍も

2022年11月12日 白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

土壇場で夢舞台への切符を掴んだ

カタールで初練習した町野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 再びの有言実行へ。日本代表FWの町野修斗がカタールW杯に向けて高い目標を掲げた。
 
 日本代表は現地時間11月11日、カタールW杯に向けたドーハ合宿を本格的にスタート。町野は同じ国内組の6人と共に汗を流した。
 
 そもそも町野は11月1日に発表されたW杯メンバーからは漏れていた。しかし、中山雄太の負傷離脱を受けて8日になって代役招集が決定。J1リーグでラスト3試合の計4ゴールを含む日本人選手では最多の13得点という決定力が評価され、23歳のストライカーは土壇場で夢舞台への切符を掴んだ。
 
「長友さんにも言われた通り、まずはこの緊張感、雰囲気に慣れる必要がある」とは言うものの、「(Jリーグで結果を残して)ゴールの感覚はいつも以上に上がっているので、試合で発揮したいです」と自信が漲る。実際、シュート練習では鋭いボールを蹴るなど調子の良さをアピールしていた。
 
 日本代表に初招集された今年7月のE―1選手権では、大会前の宣言通り3ゴール。今大会でも同じ目標を掲げる。
 
「湘南での記者会見でも言ったんですが、今大会は3ゴールが目標。めっちゃ大きい目標ですけど、言うことに意味があるし、自分にプレッシャーをかけながらやっていきたいと思います。日本を背負うというプレッシャーはそこまで経験がないんですけど、だからこそ思い切ってやりたいです」
 
 高卒で入団した横浜F・マリノスでは目が出ず、J3からの叩き上げを余儀なくされ、ユース代表に続き東京五輪代表にも縁がなかった。それでもW杯では日本代表の精鋭26人に選出。キャリアアップを考えても重要な局面だ。
 
「1つのゴールだったりプレーだったりで、自分の立ち位置も変えられる大会。本当にワクワクしています」
 
 W杯のような大会では、いわゆる「ラッキーボーイ」が誕生して違いを作るケースが少なくない。土壇場での代役招集、ギラギラした若々しい強い気持ち、クラブでの好調ぶり、叩き上げなどのバックボーンに持つ町野には、その可能性を感じずにはいられない。期待したい。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

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