「クレイジーなワールドカップだ」ペップがカタール大会の開催時期を辛辣批判!「選手たちは休むことができない」

2022年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブラッター元会長の「カタールは間違った選択だった」発言が波紋

開催スケジュールに苦言を呈したペップ。(C)Getty Images

 現地時間11月8日、マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、迫るカタール・ワールドカップの日程について「クレイジーだ」と批判した。現地メディア『EUROSPORTS』など複数のメディアが報じている。

 カタール大会においては、10年12月に開催地が決定して以降、汚職や人権侵害疑惑、工事現場での過酷な労働状況による被害など、様々な問題が浮上している。また、酷暑という現地の気候を回避するために、冬に開催時期をずらすことになり、欧州ではリーグ戦を中断して大会に臨むという、前代未聞のスケジュールとなっている。

 そんななか、開催地を決めた当時の国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・プラッター元会長が、スイス紙『Tages Anzeiger』の取材で「カタールを開催地に選んだのは誤りだった」と告白。「あの国はあまりにも小さく、フットボールとワールドカップを行なうには狭すぎるんだ。選択は間違っていた」と発言し、界隈をあ然とさせている。
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 そして、9日に開催されるカラバオ・カップ3回戦のチェルシー戦を控えた前日会見に出席したマンチェスター・シティのグアルディオラ監督は、記者に「カタール大会に対する疑問はあるか?」と問われると、このように答えた。

「クレイジーなワールドカップだ。選手たちは休むことができない。開催まで間もなくなった今、関わる選手たちはワールドカップのことだけを考えている。だが、ブレントフォード戦(12日)で負傷したとしても、プレミアで優勝するかどうかは何も分からないが、大会は欠場することになる。1か月前、選手たちには集中するように伝えていたが、もう目前だ。いやでも彼らと私の頭の中には"そのこと"があるんだよ」

 また、カタール大会を終えた選手たちの境遇について問われると、「スタッフの何人かが試合に出ることになるかもしれないね!」と皮肉をまじえたジョークを飛ばしたという。

「考えないほうがいい。もし代表に行ったプレーヤーたちが不在なら、アカデミーの選手の参加やフィジオの取り組みで、どうにか対応するしかないんだ」

 開催まで2週間と迫るなか、各国代表の主力選手にも負傷が続出している状態だ。プレミアリーグは今週末に一旦中断するが、ワールドカップ終了後、約2週間後の12月末から再開するという過酷なスケジュールとなっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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