「とうとう呪いが解かれた」ルヴァン杯優勝の広島をブラジルメディアの日本通記者も激賞!

2022年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ついにジンクスの終焉を迎えた」

念願の初制覇に歓喜する広島の選手たちとサポーター。(C)SOCCER DIGEST

 10月22日、サンフレッチェ広島はルヴァンカップ決勝でセレッソ大阪と対戦。2-1の逆転勝利を収め、大会初制覇を達成した。

 1点を先行されながらもつれこんだ後半アディショナルタイムに、2点を叩き込むという劇的な展開での勝利。ブラジルメディア『globo』の日本通、チアゴ・ボンテンポ記者も「決勝で勝てなかった広島が、ついにジンクスの終焉を迎えた」と戴冠を称えている。

「これまであらゆるコンペティションで、8度の決勝(天皇杯6回、リーグカップ2回)で涙をのんできた広島は、先週もヴァンフォーレ甲府に信じられないようなPK戦の末に敗れたばかりだった。そのショックから立ち直れず、今日のセレッソとのファイナルも、準優勝で終わるのではないかと思えるような条件が揃っていた。そして、試合は予想通りにセレッソのペースで進んだ。キャプテン佐々木翔のミスから失点をし、彼らは劣勢に追い込まれた。

 だが、残り15分で風向きが変わる。DFマテイ・ヨニッチがFWナッシム・ベン・カリファの顔面を殴ったことがモニターで確認され、一発退場になったのだ」
【ルヴァンカップ決勝PHOTO】C大阪1-2広島|ヨニッチ退場で状況が一変!ソティリウが土壇場の2ゴールで逆転優勝!
 
 そう振り返ったボンテンポ記者は、「アディショナルタイムにすべてが詰まっていた」と綴っている。

「満田誠のCKがセレッソDF鳥海晃司の振り上げた腕に当たった。VARを確認したレフェリーは迷わずにPKを与え、ピエロス・ソティリウがこれをきっちりと決める。状況は完全に紫色のチームに傾く。9分間のアディショナルタイムのラストは、ソティリウのあり得ない勝ち越しボレーが締めくくった。そして広島は、入団後に低迷を続けていた想定外のヒーローとともに、タイトル奪取に成功。とうとう"呪い"が解かれ、同大会で初となるトロフィーを掲げたのである」

 また、前日に水頭症のため32歳で他界した工藤壮人さんにも言及。「彼のユニホームを手にしたチームメイトやファンから追悼された」と早すぎる逝去を惜しんだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ピエロス・ソティリウの劇的な決勝弾! 広島が逆転勝利で初のルヴァン杯制覇

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