「全員に“行ける”という雰囲気があった」ルヴァンカップMVPのピエロス・ソティリウが明かした“逆転優勝のポイント”

2022年10月22日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「グレートでハッピーな気分です!」

63分からピッチに立ったピエロス。後半アディショナルタイムの5分間で2ゴールを挙げ、チームを初優勝に導いた。(C)SOCCER DIGEST

[ルヴァン杯決勝]C大阪1-2広島/10月22日/国立競技場
 
 ルヴァンカップ決勝が10月22日に国立競技場で行なわれ、サンフレッチェ広島がセレッソ大阪を2-1で破り、初の栄冠を掴んだ。その立役者になったのが、63分にナッシム・ベン・カリファとの交代で出場したピエロス・ソティリウだ。
 
 0-1で迎えた後半アディショナルタイム、広島は相手のハンドでPKを獲得すると、これをピエロスが決めて同点に追いつく。これで勢いづき、その5分後に右CKからまたしてもピエロスが右足で合わせて逆転に成功。わずか5分間で試合をひっくり返し、初優勝を決めた。
 
 奮迅の働きを見せて大会MVPに輝いたキプロス出身のアタッカー。試合後、「グレートでハッピーな気分です!」と喜びを前面に表わしながら、後半アディショナルタイムのチーム状況について次のように振り返った。
 
「チーム全員に"行ける"という雰囲気があり、ゴールの感触もありました。自分が2点取って勝ちましたけど、誰が得点したかではなく、チームワークで掴んだ勝利です」
 
 今夏にブルガリア1部のルドゴレツ・ラズグラドから広島に加入したピエロスは、8月27日のC大阪戦(J1第27節)でJ初ゴールを記録するも、その後は無得点が続いた。しかし、「普段のトレーニングから諦めず、最後まで頑張る」姿勢があったからこそ、ルヴァンカップ決勝という大舞台でも活躍できたのだろう。
 
 残り少ない時間のなかでチームが逆転できた要因にも、「全員が最後まで諦めない気持ちで戦っていたのが重要なポイント」と挙げた。
 
 チームのルヴァンカップ初制覇に大きく貢献したピエロスだが、すでに気持ちはリーグ戦に切り替えている。あと2試合。「最後に勝って3位を確実にしたい」と意気込むアタッカーに注目だ。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
 
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