J2甲府が初の天皇杯制覇! 120分で決着つかずPK戦の末に広島を撃破、J1勢5チームを下してタイトル獲得

2022年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

川村が終盤に執念の同点弾

甲府がPK戦の末に広島を下し、天皇杯王者に輝いた。(C)SOCCER DIGEST

 天皇杯の決勝が10月16日に日産スタジアムで行なわれ、J2ヴァンフォーレ甲府とJ1サンフレッチェ広島が激突。甲府が1-1で突入したPK戦を5-4で制し、頂点に輝いた。

 大会初優勝を目ざす両者の一戦。札幌、鳥栖、福岡、鹿島とJ1勢4チームを撃破し勝ち上がった甲府はクラブ史上初、広島は9大会ぶり6度目のファイナルに挑んだ。

 立ち上がりにチャンスを得たのは甲府。4分、山田陸が供給した前線への浮き球のパスに、三平和司が抜け出したが、オフサイドの判定に。その後もテンポの良いパス回しでのビルドアップから好機を生み出す。16分に長谷川元希がペナルティエリア右から放ったシュートは、GK大迫敬介にセーブされた。

 それでも26分に先制点を奪う。左CKを獲得すると、キッカーの長谷川はショートコーナーを選択。その流れから、ペナルティエリア左で受けた荒木翔の折り返しに、ゴール前で三平が左足で合わせ、ネットを揺らした。

 徐々にリズムを取り戻し、ボールを持つ時間を増やしていった広島は、相手の切り替えの速い守備に苦戦。効果的な攻撃を繰り出せず。甲府が1点をリードして前半を折り返した。
 
 広島は後半頭にナッシム・ベン・カリファとエゼキエウを投入し、攻勢に出る。48分、左サイドの敵陣深くからベン・カリファが供給したクロスはゴール前で味方に合わず。エゼキエウが中盤でボールを収めてサイドに展開し、攻撃の起点となる。しかし、相手のコンパクトな守備を崩し切ることができず、時間だけが経過していく。

 だが終盤の85分に意地の同点弾。左サイドでエゼキエウのスルーパスに反応した川村拓夢が、ペナルティエリア左から左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴールに突き刺さった。

 試合は90分で決着つかず、1-1のタイスコアで延長戦へ突入。そして延長後半の116分、広島が相手のハンドでPKを獲得。キッカーの満田が右足で放ったシュートはGK河田晃兵がビッグセーブで防ぐ。結局このままPK戦となり、これを甲府が5-4で制し、栄冠を手にした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】広島が意地の同点弾! 川村拓夢が強烈な左足シュートを突き刺す

【PHOTO】天皇杯決勝の地・日産スタジアムに駆け付けたヴァンフォーレ甲府サポーター!

【PHOTO】天皇杯決勝の地・日産スタジアムに駆け付けたサンフレッチェ広島サポーター!

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