エクアドル戦は「80点」。PK阻止の守護神シュミットが語った“マイナス20点”は?「パンチングもドカーンって」

2022年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今まで代表でプレーしてきたなかで、一番良いパフォーマンス」

試合後に手応えと課題を明かしたシュミット。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は9月27日、ドイツのデュッセルドルフ・アレーナでエクアドル代表と対戦し、0-0で引き分けた。

 この試合でMOM級の働きを見せたのが、GKシュミット・ダニエルだ。スコアレスで迎えた83分、PKの場面。エネル・バレンシアの一撃を完璧に読み切り、見事にセーブ。絶体絶命のピンチを救ってみせた。

 試合後にシュミットは、「引き分けだったので満足とは言えないけど、間違いなく今まで代表でプレーしてきたなかで、一番良いパフォーマンスだった。そこは自信を持っていいと思う」と振り返る。

 それでも自身の点数は「80点。良いほうです」とし、足りない20点については、「ハイボールの処理とか、空中戦で安心感を与えられるようなプレーをもうちょっとできれば。もっとパンチングするにしてもドカーンって飛ばすような、"ゴール前は俺がいる"というような存在感を出したかった」と反省する。
 
 100点満点とはいかなかった。ただアピールはできたはずの守護神は、「まだワールドカップ本番のことを考えるのはちょっと早い」と冷静だ。

 権田修一が一歩リードしている正GK争いについて話が及ぶと、「最終予選、2次予選で何試合も苦しい試合があったなか、ゴンちゃん(権田)がチームを救っていた。これは親善試合だし、そこの差というのはやっぱりある」と考えている。

「ここからチームに戻ってどういうパフォーマンスをするかで、序列は良くも悪くもどうにでもなる。まずはそこに集中してやりたい。そのうえで最後に決めるのは監督だと思うし、もちろん試合に出ることを目ざしてやっているけど、あまりそれを意識しすぎずやりたい」

 エクアドル戦は課題も少なくなかったかもしれないが、難敵との戦いを無失点で切り抜けた結果は、本大会への弾みになるだろう。

「(チームとして)良くなってきてると思う。今日みたいな押し込まれる展開でも、こうすれば耐えられるということを表現できた。今後、ワールドカップ前にカナダとの試合もある。あまり準備期間はないですが、お互いどれだけ高めていけるか」とシュミットは気合いを入れた。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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