［J１第30節］FC東京２－０京都／９月18日／国立競技場

「悔しいですね」

　試合後の取材で感想を聞かれた京都サンガF.C.のFW豊川雄太は、しばらく間を開けて言葉を絞り出した。

　京都はJ１第30節のFC東京戦で、28分にレアンドロ、78分にはアダイウトンにゴールを許し、０－２で敗戦。J１昇格プレーオフ圏内の16位に後退した。

　豊川は４－３－３の右ウイングで先発出場。67分に交代するまで、攻守両面でアグレッシブにプレーした。もっとも、守備では献身的なハイプレスでFC東京のビルドアップを阻む場面が多かったが、本人は攻撃面で「なかなかシュートシーンを作れなかった」と反省の弁。

「アクションが少なかった。パスの出し手との関係も合わなかった。距離感が少し遠いと感じていた。ここ数試合、特に前線は近い距離感でゴール前まで行けていた。それが出せなかったのが一番痛かった」
 

　自身は「連戦だがコンディションは良かった」だけに「ゴールが取れなかったのが一番悔しい」と無念さを滲ませる。「もっと上のプレーヤーになるためには、ゴールやアシストの結果が必要」と課題と向き合う。

　また、先制点を取られた後のチームとしての問題点にも言及。「勢いが下がってしまった。失点しても逆転できるチームにならないといけない」と表情を引き締める。得点できなかった理由は「個人の力。僕も含め」と語る。

　リーグ戦は残り５試合。残留をかけた最後の勝負が始まる。豊川は「自分がもっとパスを要求してチャンスの回数を増やしていかないと。残り５試合の目標にしていきたい」として、「自分たちで悪くするのではなくて、常にポジティブに戦っていければ」と前を向いた。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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