「ベンフィカと計り知れない差」クラブ初CL開幕2連敗のユベントス、OBデル・ピエロや元指揮官カペッロが苦言「もっとやれた。悔いが残る」

2022年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アッレーグリは問題解決の糸口と方向性を見つけられていない」

ベンフィカに逆転負けを喫したユベントス。(C)Getty Images

 国内で思うように白星を積み重ねることができていないうえに、チャンピオンズリーグでクラブ史上初となる開幕2連敗を喫したとあれば、大きな批判を浴びるのは避けられない。
 
 9月14日、ユベントスはグループステージ第2節でベンフィカにホームで1-2と敗れた。立ち上がりにアルカディウシュ・ミリクのゴールで均衡を破るも、前半終盤に献上したPKで追いつかれると、後半に決勝点を許して敗れている。
 
 パリ・サンジェルマンとの開幕戦でも1-2と敗れていたユーベは、2節を終えて0ポイント。特に決勝トーナメント進出を大きく左右するとみられるベンフィカとの直接対決で、ホームにもかかわらず逆転負けしたとあり、チームとサポーターの落胆は大きい。
 
 試合後、ユーベの選手たちはゴール裏スタンドのサポーターから激しいブーイングを浴びせられた。クラブOBからも厳しいコメントが寄せられている。
 
 イタリア紙『Tuttosport』によると、OBのアレッサンドロ・デル・ピエロは、衛星放送『Sky Sport』で「簡単な時期じゃない。この試合が示している」と話した。
 
「ロッカールームで知恵を絞り、現状を熟考する必要がある。何がすぐ解決できる問題で、何がより分析必要かを理解しなければならない」。
 
 デル・ピエロは「9月14日の時点でチームをすぐ叩くことはできない」としたうえで、「何度も見てきた問題がたくさんある。欧州で耐えることと得点機会の創出に苦しんでいる」と続けた。
 
「ベンフィカというクラブの構造は素晴らしく、ユース部門が見事で、選手の売却によって多額を得ている。毎年そうやって選手を売却しても、彼らはモダンなサッカーをする。だが、問題があっても、ユーベはもっとやれた。今夜は悔いが残る」
 
 また、元指揮官ファビオ・カペッロも「難しい試合だった。まったく挽回できなかった。最初の20分は最高だったが、それ以降は相手のリズムについていけていない。クオリティとインテンシティで計り知れない差があった。ユーベにとって難しい時期だ」と述べている。
 
「チームは今季最高のサッカーをしたが、最初の困難に出くわしただけで消えてしまった。カウンターを受けてバランスを失った。ベンフィカには意欲と力、スピードがあったが、ユーベにはそれがなかった」
 
 当然、マッシミリアーノ・アッレーグリ監督に対する重圧は高まっている。カペッロは「今の彼は問題解決の糸口と方向性を見つけられていない」と指摘した。
 
 セリエAでも開幕6試合で無敗ではあるものの、2勝4分けの10ポイントで首位に4差の8位と出遅れているユベントス。監督更迭論も噂される中、18日のセリエA次節で最下位モンツァと対戦する。今季未勝利で監督交代に踏み切った昇格組を相手に、白星を逃すことは許されない。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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