欧州5大リーグの外国人監督の割合は? 各国の名将を揃えるプレミアが圧倒的、セリエAはわずか10%!興味深いのが…

2022年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーガ、ブンデス、リーグ・アンは同じような人数構成

世界的名将の(左から)クロップ、グアルディオラ、コンテ。いずれも母国を離れ、イングランドで指揮を執る。(C)Getty Images

 ワールドサッカーダイジェスト編集部が制作した、欧州サッカーの情報を網羅した『2022-2023 EUROPE SOCCER TODAY シーズン開幕号』が9月12日に発売された。本号の情報(記事化にあたり一部最新のものに更新)を基に、欧州5大リーグにおける外国人監督の割合を算出してみると、驚くべきデータが明らかになった。

●イングランド:プレミアリーグ(15人、75%)
ウェールズ2人、スペイン2人、ポルトガル2人、アメリカ、イタリア、オーストリア、オランダ、北アイルランド、スコットランド、デンマーク、ドイツ、フランス

●スペイン:ラ・リーガ(6人、30%)
アルゼンチン2人、イタリア2人、チリ、メキシコ

●イタリア:セリエA(2人、10%)
クロアチア、ポルトガル

●ドイツ:ブンデスリーガ(6人、33%)
スイス2人、アメリカ、オーストリア、クロアチア、デンマーク

●フランス:リーグ・アン(7人、35%)
アルメニア、オランダ、クロアチア、スイス、スペイン、ベルギー、ポルトガル
 
 まず目を引くのが、プレミアリーグにおける外国人監督の多さだ。世界最高峰と言われるリーグだけあって、選手だけでなく、指揮官も世界中から名将が集結。ジョゼップ・グアルディオラ(スペイン人/マンチェスター・シティ)、ユルゲン・クロップ(ドイツ人/リバプール)、アントニオ・コンテ(イタリア人/トッテナム)ら、ビッグネームがズラリと並ぶ。

 トーマス・トゥヘル(ドイツ人/元チェルシー)が解任され、現状はそうではないが、開幕時点では昨シーズンの1位から8位のクラブは全て、外国人が率いていた点も興味深い。

 一方、"国際色"に乏しいのが、セリエA。ご存知ジョゼ・モウリーニョ(ポルトガル人/ローマ)と、イバン・ユリッチ(クロアチア人/トリノ)以外は、全員イタリア人だ。冨安健洋の恩師シニシャ・ミハイロビッチ(セルビア人/元ボローニャ)も圧倒的少数派の1人だったが、首を切られ、後任にはブラジル出身ながらイタリア代表として活躍したチアゴ・モッタが就任した。

 ラ・リーガ、ブンデスリーガ、リーグ・アンは同じような人数構成となった。

 リーガの特徴としては、監督として史上初めて欧州5大リーグ制覇を成し遂げたカルロ・アンチェロッティ(イタリア人/レアル・マドリー)と、闘将ジェンナーロ・ガットゥーゾ(イタリア人/バレンシア)を除き、全員がスペイン語圏出身ということ。言語の重要性を表わしていると言えるかもしれない。だからこそ、世界共通言語とも言われる英語を公用語とするイングランドに、人材が集まりやすいのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】日本代表が新ユニホームを発表! 久保、南野、岩渕など選手着用ショット!

【PHOTO】どこもかしこもデザイン刷新! カタールW杯・出場国の「本大会用ユニホーム」を一挙公開!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事