【J1採点&寸評】川崎×G大阪|代表DFを翻弄した中野のドリブルは圧巻。2ゴールの大久保が宇佐美を抜いて得点ランクトップに

2015年10月04日

プロ初ゴールを奪った中野がMOM。期待に応えた大久保も高評価。

【警告】川崎=なし G大阪=パトリック(32分)、東口(76分)、倉田(86分)、遠藤(90+4分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】中野嘉大(川崎)

【チーム採点・寸評】
川崎 7
開始早々の先制点、前半終了間際の一撃と良い時間帯でゴールを奪った。ポゼッションのリズムも良く、後半に3ゴールを奪い快勝。3失点は褒められたものではないが、「撃ち合いを制す」のが川崎スタイルだ。
 
G大阪 4.5
前半は川崎に主導権を握られて思うような形を作れず。前半終了直後、岩下がパトリックに身体をぶつけて怒ったのが機能不全を物語る(宇佐美が止めに入って収まった)。一時は同点に追いつく粘りを見せたが、終盤はガス欠に陥った。

マッチレポート|川崎×G大阪

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・13節
 
【川崎|採点・寸評】
GK
30 新井章太 5
遠藤のキックは正面だったが、目の前に弾いて失点。コース自体は甘く、相手も狙っていただけに、弾き返す方向も考慮すべきだった。その他の2失点は相手を褒めるべきか。
 
DF
17 武岡優斗 6
身体を投げ出すスライディングでピンチを凌ぐなど、気迫溢れる守備は好感が持てる。対人プレーでは強さを発揮した。
 
5 谷口彰悟 5.5
パトリックと肉弾戦を繰り広げ、1対1では互角の攻防。しかし後半にはセットプレーでパトリックのマークを外して、ゴールを決められる。
 
8 小宮山尊信 6.5
11分の40メートル級ミドルは積極性の表われ。ただその後は無難なプレーに終始した印象。パスミスもあったが、82分に絶妙なパスを通して5点目の起点となった。
 
MF
16 大島僚太 6
球離れが良く、ポゼッションの潤滑油となる。中盤での肉弾戦でも、決して大きくない身体をぶつけて潰しにかかった。
 
14 中村憲剛 6.5
「ザ・ミドル」という一撃をゴール左隅に突き刺す。相手のマークを巧みにかわして、"いてほしい"場所に顔を出して攻撃のリズムを作る。守備でも中央突破はきっちり阻止。
 
18 エウシーニョ 6
リスクを恐れない大胆な上がりはこの日も健在。果敢なドリブルで3点目の流れを作ると、82分にはするするとゴール前に入ってゴールも奪った。
 
22 中野嘉大 7.5
先制点につながる"二枚剥がし"のドリブルは圧巻で、55分にも代表入りした米倉をかわしてゴール。「川崎のニューヒーロー」が代表DFを翻弄した。
 
FW
9 杉本健勇 6
労を惜しまない全力の守備が光った一方、攻撃面で変化を付けられず。62分に意表を突くシュートが最大の見せ場だった。
 
11 小林 悠 6
右サイドでボールを収めるも、前半はエリア内に侵入できず。それでもエウシーニョがドリブルするスペースを作るなど、動きの質は高い。
 
13 大久保嘉人 7
開始1分15秒の先制弾はチームの士気を高めた点で大きな意味を持つ。全力で戻ってボールを何度も奪い返し、「守備の献身性」を宇佐美にレクチャー。75分にPKを沈めてエースの格を示す。
 
交代出場
DF
20 車屋紳太郎 6.5
米倉にクロスを上げられて失点を許すも、直後にドリブル突破で米倉のファウルを誘ってPKを奪取。「やられたらやり返す」スタンスで、勝利に貢献した。
 
DF
4 井川祐輔 -
終了間際の90分に投入され、ソツなく試合を締めた。これといった見せ場はなかったが、勝利の瞬間をピッチで迎えた。
 
監督
風間八宏 7
大量5ゴールもまだ得点増の余地があり、攻撃サッカーのポテンシャルを存分に見せつけた。一時は3-3に追いつかれるも、攻撃の手を一切緩めなかった。

次ページ3得点の追い上げ力は称賛に値するも……ミスが多発し、寄せの甘さも露呈。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事