セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は昨シーズン、就任１年目で宿敵レンジャーズに明け渡していた王座を奪還して賛辞を集めた。特に称賛されたひとつが選手のリクルートだ。

　数々の補強をヒットさせた昨季のセルティックだが、その筆頭がヴィッセル神戸から獲得した古橋亨梧だろう。海外初挑戦という日本のストライカーは、当初懐疑的だった現地のメディアとファンの見る目を一変させた。

　だが、スコットランドサッカー界が驚嘆していた一方で、横浜F・マリノスの前指揮官は古橋の活躍を確信していたという。セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、「キョウゴは最もリスクがなかった。彼に関してはとても自信があったんだ」と話している。

「指導はしていなかったが、対戦して彼を見ていた。（横浜が）優勝したシーズンも、私の選手たちはいつも彼が最も手に負えない選手と言っていたよ。日本で本当に良い水準だったんだ。だから最もリスクがなかった。この仕事に就き、最初すぐに『獲得しなければいけない』となったのが彼だったんだ」

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　ケガによる長期離脱を余儀なくされ、シーズン後半戦の多くを欠場した古橋だが、それでも公式戦20ゴールをマーク。リーグ優勝やカップ戦のタイトル獲得に貢献した。今季も開幕からリーグ戦５試合で６得点と好発進している。

　67 HAIL HAILは「昨夏のポステコグルーは、クラブにとって未開拓の市場からキョウゴのようなトップ選手たちを獲得して的確に補強した」と、古橋をはじめとする昨シーズンの補強を成功させたセルティック上層部を称賛した。

「セルティックはその成功の恩恵を感じ続けている。昨季はリーグ戦とカップ戦で優勝した。そして今季も好発進している。一部の昨季からの重要な選手が重要な役割を果たしている。この１年でとても見事なスカッドとなり、ピッチのあらゆるところで選択肢を選べるようになった。すべてはアンジェやクラブの舞台裏の人々によるトップクラスの仕事のおかげだ」

　古橋らを擁し、ポステコグルーが率いるセルティックは、まもなく開幕するチャンピオンズリーグにも出場する今季、さらに飛躍できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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