「すごく自問自答するようになった」ボルシアMGの板倉滉が現地紙インタビューで告白! 38歳・長谷部誠との“共通点”、ドイツでのプレーの変化とは?

2022年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本では長身として扱われたけれど、ここではそうじゃない」

ドイツでさらにその評価を高めている板倉。(C)Getty Images

 昨シーズンはドイツ2部リーグで過ごし、シャルケの昇格に貢献した板倉滉。今シーズンからは名門ボルシアMGに加入し、開幕4試合でフル出場している。初のブンデス挑戦だが、現地メディアからは高く評価されており、上々の滑り出しを見せている。

 現地紙『BILD』も板倉を賞賛するメディアのひとつだ。現地時間8月31日付けの『SPORT BILD』では、日本代表DFの単独インタビューが公開された。

 記者から「シャルケを経ているとはいえ、ブンデスにとても簡単に適用できているように見えるが、それをどう感じているか」と問われると、板倉はこのように回答している。

「多くの人が『早く馴染んだ』と感じてくれているのはうれしい。けれど、自分ではまだ手探り状態。ここでは、2部よりフィジカルでテクニカルなサッカーが展開されている。僕らのチームでは自陣でボールをキープし、相手を打ち負かすことに強いこだわりがあるので、その方向性は、自分に合っていると思う。

 僕は187センチで、日本人のなかでは背が高いほう。常に背の高い人物として扱われてきた。けれどここでは違う。ブンデスリーガでは特に相手のほうが身長が高く、体格もしっかりしている。だからこそ、どう対処するか、どうバランスをとるか。ここに来てから、すごく自問自答するようになった」
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 さらなる高みを目ざし、プレーに変化も起きたという。

「テクニックを磨くのはもちろん、ピッチ上のさまざまな状況を予測するようになった。ボールがどこへ行くのか、相手がどこへ行くのか。結局、人より早く動き出して辿り着くしかない」

 さらに、同紙の記者はフランクフルトに所属する38歳、元日本代表キャプテンの長谷部誠を引き合いに出し、「彼はトレーニングの後に毎回熱い風呂に浸かっていると言っていたが、あなたはどう? もしかして、それが成功の秘訣か?」と質問。板倉は「(入浴は)僕も好き」と答えている。

「チームメイトはほとんどシャワーで済ませるが、僕はずいぶんと頻繁に風呂に入っていることに気づいた。サウナも好き。暑いなかから、氷のように冷たい風呂に入るのも僕にとっては楽しみのひとつだ」

 ドイツの、そして日本代表の"先輩"との共通点を認めた板倉は、食の好みやドイツ語学校に通っていることなどを打ち明けたのち、自身の今後のキャリアにも言及している。

「チャンピオンズリーグでプレーするのは僕の夢。でも、そういう目標にこだわりすぎると、次の試合への集中力が切れてしまう。このチームでプレーしているのだから、もっと可能性を追求していきたい」

 ドイツで成長し続ける25歳。現地メディアも今後の板倉の進む先を興味深く見守っているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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