京都が稲盛名誉会長に追悼コメント。宮吉拓実は思い出たどり謝意「ご尽力のおかげでプロサッカー選手としての私がいる」

2022年08月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

28年前のクラブ発足時から並々ならぬ愛情を注ぐ

24日に亡くなった京都の名誉会長である稲盛氏に追悼の意を表した宮吉。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部)

 京都サンガF.C.が8月24日に亡くなった京セラ株式会社名誉会長で、クラブの名誉会長でもある稲盛和夫氏に追悼の意を表した。

 京セラの創業者である稲盛氏が24日に永眠。90歳だった。1994年、稲盛氏が会長となって京都の運営会社を発足。またその後も京セラがメインスポンサーとしてチームを支えるなか、自身も試合では積極的にホームスタジアムに足を運ぶなど、クラブへ並々ならぬ愛情を注いできた人物だ。

 稲盛氏の死去に際し、京都がコメントを発表。伊藤雅章代表取締役社長は、28年前のクラブ発足を振り返り、「その数々のご功績は、まさに挑戦の歴史であり、稲盛名誉会長からはそのことの重要性を教えていただきました。昨年、曺監督の下、12年ぶりにJ1昇格ができたことを報告した際には、大変喜んでいただいたことが思い出されます。今日のサンガの礎を築いていただけたことに心から感謝申し上げます」と謝意を示した。
 
 また曺貴裁監督は、「昨年、私が生まれたこの京都で監督という仕事をスタートするにあたり、『チャレンジして失敗することが失敗ではなく、チャレンジしないことが失敗だ』という言葉を大事に、日々取り組んできました」と振り返りつつ、「もっと強く、たくましいチームになって、稲盛さんに喜んでいただけるよう、これからも努力していきたい」と綴った。

 クラブの下部組織出身で、2008年に京都でプロキャリアをスタートさせたFW宮吉拓実もコメントを寄せた。

「稲盛名誉会長の突然の訃報に接し、言葉を失っています。長年の京都サンガF.C.へのご尽力のおかげで、今の京都サンガF.C.があり、プロサッカー選手としての私がいます。時にはスタジアムでお会いし、その時々にいただいた言葉は今でも心に残っています。今までの多大なるご尽力に感謝の気持ちを忘れず、京都サンガF.C.に関わる全ての方々のために頑張っていきます」

 なお京都は、9月3日に行なわれるホームゲーム、J1第28節のヴィッセル神戸戦で、選手、スタッフが喪章をつけて試合に臨むとともに、試合前には黙とうを実施する予定だ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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