「議論は終わりだ」古橋亨梧とライバルFWの起用法に地元紙が見解!前田大然らとの「勝利の方程式に手を入れるのは論理的でない」

2022年08月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サイドは彼のベストポジションではない」

直近3試合連続ゴールと好調を維持している古橋。(C)Getty Images

 今シーズンのセルティックでは、古橋亨梧とギオルゴス・ギアクマキスの起用法に関する議論が後を絶たない。どちらを先発出場させるべきか、共存させる方法はあるのか、様々な見解が示されてきた。

 地元紙『Daily Record』は、その議論は「無意味」だと報じた。スタイルの異なる両者の入れ替わりが機能しており、アンジェ・ポステコグルー監督が2人を同時起用する必要はないとしている。

 リーグ戦開幕から4試合、指揮官は古橋を先発で起用し、ギアクマキスを後半途中から投入してきた。Daily Record紙は「キョウゴが1時間にわたって相手を追って疲弊させ、ぼろぼろにする。そしてギアクマキスが途中出場して最後の決定打を浴びせる」と伝えている。

「これはポステコグルー監督が望んでいるとおりだ。セルティックは最初から最後まで容赦ない。試合開始から一緒に日本人とギリシャ人の双方を起用し、コンビを組ませることに関する無意味な議論が継続的かつ頻繁に起きるが、完全に終わらせるべきだ」

 同紙は、古橋が3試合連続で先制点を挙げており、どれもゴール前での得点と指摘。「まさに彼のフィニッシュ能力を発揮してもらいたい場所」と、古橋はCFで起用すべきとほのめかした。

「もちろん、キョウゴはサイドでも十分プレーできるほどインテリジェントな選手だ。セルティックでもすでに経験している。だが、彼のベストポジションではない」

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 さらに、Daily Record紙は「キョウゴは電光石火だ。すべての試合でいつも間違ってオフサイドの旗が上がる。それは副審のせいではない。それだけ肉眼で見ると彼は速いということだ」と、古橋を称えている。

「(前節)ハーツ戦でもそうだった。前半、オンサイドから1対1の状況になった際に、旗が上がったのだ。VARは、これから彼の巧みな走りのタイミングやスピードが彼の不利になることはないということを意味する」

「今シーズン、キョウゴが深い位置まで下がったのは、ロス・カウンティ戦の後半、1-1でセルティックが勝利を目指し、ギアクマキスも投入していた時間帯だ。それは中央のエリアをさらに密にし、スペースを一層なくすことになってしまった」

 もちろん、ギアクマキスが昨季の得点王であることも忘れてはいけない。今季のセルティックはチャンピオンズ・リーグに出場し、ワールドカップによる中断もあるため、厳しい日程の中でやり繰りも必要だ。

 Daily Record紙も「ギアクマキスは得点マシンであり、日程が過密になっていく中で、先発出場する機会を得るだろう。それも多くの機会があるはずだ」と報じている。

「そしてそのとき、彼はサイドからの供給でネットを揺らし続けるだろう。そして役割は入れ替わる。骨が折れる仕事をギアクマキスがして、キョウゴが途中出場から疲れた対戦相手をさらに苦しめるのである」

 ただ、ネットを揺らし続けている古橋を外すべきではないだろう。ジョッタ、前田大然とのコンビネーションも欠かせない。同紙は「キョウゴの3得点はいずれもウインガーからのボールで決まったものだ。ジョッタと、その後2ゴールはダイゼン・マエダによる」と続けた。

「勝利の方程式に手を入れるのは論理的でない」

「シーズンの大半でともにフィットネスを保てれば、キョウゴとギアクマキスは少なくとも合計40ゴールを挙げられるだろう。そして重要なのは、彼らはそのために必ずしも一緒にピッチに立たなければいけないわけではないということだ」

 強力な選手が切磋琢磨しつつポジションを競い、両者が向上を続けてチームの好結果を導き出す――指揮官にとって理想的とも言えるこの状況を、セルティックは今後も続けていけるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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