リバプール撃破の要因に? マンU指揮官テン・ハーフ、選手に課した“13.8キロの罰走”に自ら参加していた!「なかなか苦労した」

2022年08月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「間違いなく選手たちからリスペクトを集めた」

リバプールに勝利し、ガッツポーズを見せるテン・ハーフ監督。(C)Getty Images

 エリク・テン・ハーフ新監督を迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグで開幕からブライトン(●1-2)、ブレントフォード(●0-4)と連敗。30年ぶりのリーグ最下位に沈んだ。しかし、月曜日に開催されたリバプールとの大一番では、ジェイドン・サンチョとマーカス・ラッシュフォードの得点で、2-1と勝利を収めた。

 試合後、テン・ハーフは「チームのスピリッツの勝利だ。この白星で良い方向に向かうことを望んでいる。クッソ最高のフットボールだった!」とFワードを交えて興奮気味に喜びを語るなど、手ごたえをつかんでいる様子だった。

 果たして、チームが一丸となれた理由は何だったのか。それは指揮官自らの行動が一因だったようだ。ブレントフォード戦に大敗した後、テン・ハーフは選手たちに休日を返上させ、30度超えの猛暑のなか、13.8kmの罰走を命じた。この長さは、チームとして、ブレントフォードよりも少なかった走行距離だ。

 当初はこの罰走に対して、現地でも賛否が二分していた。しかし、英紙『Daily Mail』によれば、テン・ハーフもこの罰走に参加していたという。
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「30度を超えるむしむしした猛暑の中、テン・ハーフはコーチングスタッフを含めて全員に責任があるというメッセージを強調するため、自らもランニングを行ない、『話をしたあと、行動するときが来たんだ』という姿勢で異例の措置をとった。これは、自らの指示に選手たちと責任を共有するということを身体を張って伝える何よりの方法だった。とはいえ、『自分もチームの一員なのだから罰を受けるのは当然』と走り始めたテン・ハーフも、やり遂げるまでには、なかなか苦労したようだ」

 だが、この指揮官の姿勢は選手たちの心を打った。同紙は「この出来事は間違いなく選手たちからのリスペクトを集め、まだ新たな指揮官の方針に納得していなかった面々も従う気持ちを持つようになった」と伝えている。 

 その後、ユナイテッドは翌週の火曜日からのトレーニングでは雰囲気も改善され、リバプール戦に「万全の状態」で臨むことになったという。

 とはいえユナイテッドは現在、補強も進まず、エースのクリスティアーノ・ロナウドの去就も不透明な状態が続いている。だが、リバプール戦後に、この試合で躍動したサンチョとラッシュフォードは「これは間違いなく僕らの分岐点になる」と力強く語った。

 テン・ハーフの身体を張った訴えに応えた選手たちの挑戦は、まずひとつは実を結んだといえるだろう。移籍市場がクローズする現地9月1日に開催される次節レスター戦のパフォーマンスにも、注目が集まりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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