「狂気の沙汰だ!」中国超級リーグで起きた“主審への報復タックル”に非難殺到!「永久追放でもおかしくない」

2022年08月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

主審の口頭注意に逆ギレして猛然と体当たり

2017年にブラジル全国選手権で得点王に輝いたドゥラード。河南サポーターの支持も厚い32歳FWだが、今回の愚行で契約解除は不可避か。(C)Getty Images

 まさかの衝撃的なシーンに目を疑うばかりだ。

 現地時間8月21日、中国スーパーリーグで事件は起きた。第14節の武漢長江vs河南嵩山龍門の上位対決で、アウェーチームのブラジル人FWが主審に後方から痛烈なタックルをお見舞いし、一発退場を命じられたのである。
【関連動画】中国スーパーリーグで衝撃の蛮行! ブラジル人FWが主審に猛烈タックルを見舞う決定的場面をチェック!

 河南の0-2で迎えた16分。馬寧(マ・ニン)主審に向かって猛然とダッシュを繰り出したのが、32歳のエースストライカー、ドゥラードだ。そのまま主審に体当たりを食らわせると、あたかも偶然の衝突のように装い、両手を広げてアピール。主審もその場を流したが、VARからの連絡を受けると形相が一変する。その1分前にドゥラードは馬寧主審に何かしらの暴言を吐き、口頭注意を受けていた。その報復で蛮行に至ったとジャッジされたのだ。

 これには河南のハビエル・ペレイラ監督も怒り心頭だ。「ピッチ上ではあらゆる事象をリスペクトしなければならない。ああした行為は根絶するべきだ」と断じ、中国サッカーリーグの前審判委員長である対虎(リュウ・フー)氏も「狂気の沙汰であり、もはや犯罪といっても過言ではない。世界中のどこを探しても、あれほどの酷い行ないはないはずだ」と呆れ顔だ。

 河南はドゥラードに対して、リーグとは別に独自の厳罰を下す予定だという。出場停止期間や罰金はおろか、契約解除の可能性も示唆している。
 

 同じく中国ポータルサイトの『新浪体育』は今回の一件を受けて、中国サッカー界における審判への暴力や暴言に関してまとめた記事を掲載。「プロのレベルのみならず、ユースや女子サッカーでも繰り返されてきた黒歴史がある」と記して、次のように論じている。

「最近になって主審への暴力や威嚇行為などは厳罰が下されるようになったが、以前はきわめて軽微なものだった。プロリーグが始まって28年が経っても、根本的に彼らを尊重する精神に欠けている。主審にしてもちょっとした選手による暴言や小突きくらいは見逃してきた経緯があり、世界基準とは大きくかけ離れてしまった。どれだけの重いペナルティを科しても学ぼうとしないのはどうしたことか。実に嘆かわしい」

 そして同メディアはドゥラードへの裁定にも言及。「過去の例に照らせば、最短でも8か月の出場停止で、永久追放となってもおかしくはない」と予測している。

 なお開始16分で退場者を出して10人となった河南だが、首位の武漢を相手に残された選手たちが大奮戦。0-2から2-2のドローに持ち込んで1ポイントを掴み、チームは3位の座をキープしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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