【ACL採点&寸評】浦和4-0パトゥム・ユナイテッド|守備とゴールとともに惚れ惚れするフィードが光った男をMOMに。アタッカー陣も躍動

2022年08月23日 本田健介(サッカーダイジェスト)

ゴールが2度、認められずとも

【警告】浦和=なし パトゥム・ユナイテッド=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】岩波拓也(浦和)

[AC準々決勝]浦和4-0パトゥム・ユナイテッド/8月22日/埼玉スタジアム2002
 
【浦和|採点】
スタメン)
GK
西川周作 6
DF
酒井宏樹 6(70分 OUT)
岩波拓也 6.5 MAN OF THE MATCH
アレクサンダー・ショルツ 6
大畑歩夢 6
MF
ダヴィド・モーベルグ 6.5(66分 OUT)
伊藤敦樹 6.5(75分 OUT)
岩尾 憲 6
関根貴大 6
小泉佳穂 6.5(66分 OUT)
FW
松尾佑介 6(66分 OUT)
 
途中出場)
MF
江坂 任  6(66分IN)
MF
明本考浩  6.5(66分IN)
FW
キャスパー・ユンカー 6(66分IN)
DF
馬渡和彰  6(69分IN)
MF
安居海渡 6(75分 IN)
 
監督)
リカルド・ロドリゲス 6.5
 
【浦和|寸評】
 ジョホール・ダルル・タクジムとのラウンド16(〇5-0)から中2日での試合もスタメンはひとり変更したのみ(左サイドハーフの大久保→関根)。手倉森監督率いるパトゥム・ユナイテッドに対して勢いを生かして序盤から攻勢をかけた浦和は開始49秒に松尾、25分には関根がネットを揺らすも、VARとオフサイドの判定で認められなかった。
 
 それでも攻め続けた浦和は32分に先制に成功する。左サイドからのパスをモーベルグがペナルティエリアの左で受けると強烈なシュートを突き刺した。そして42分には岩尾のCKから岩波が技ありのヘッドで加点。65分にはパスカットした伊藤が持ち上がり、ペナルティエリアのやや外、中央にいた小泉へ。小泉は左足で冷静にチーム3点目をマーク。71分には途中出場の明本が江坂のスルーパスに反応して左からの強烈なシュートを決めて4点目。2試合連続の快勝で浦和が準決勝へ駒を進めた。
 
 MOMはパスミスはあったが、高精度フィードが光り、セットプレーで得点も奪い、なお且つクリーンシートに貢献した岩波を推したい。
 
 欲しかった先制点をもたらしたモーベルグ、ポゼッションに寄与し攻撃にリズムを加えてゴールも奪った小泉、中盤を引き締め、パスカットから持ち上がって2点に絡んだ伊藤、そして連戦のなかでもしっかりチームをマネジメントしたロドリゲス監督らを評価。
 
 さらに守護神としての落ちつきぶりはさすがの西川、前線で走り回った松尾、果敢にオーバーラップした大畑、最終ラインを牽引したショルツ、プレースキックで先制点をアシストし、中盤を統率した岩尾らも勝利に貢献した存在だと強く言いたい。
 
 この調子で全北現代と対戦する準決勝も勝ち上がれるか。注目だ。
 
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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