現地時間８月14日にアルゼンチン１部リーグの第13節が開催され、アルヘンティノス・ジュニオルスはウニオンと対戦し、２―０で快勝を収めた。この一戦において、前代未聞のファンとの交流が行なわれた。スペイン紙『Marca』が報じている。

　試合の最中、スタンドのサポーターのひとりが、アルヘンティノスのガブリエル・ミリート監督に選手交代を要求。すると、元アルゼンチン代表DFでバルセロナでもプレーした41歳はなんと、その要望を受諾する。

　そして、どんな交代を望むのか尋ね、「チームにはミッドフィルダーが必要だ」という答えを得ると、ウォーミングアップ中のリザーブメンバーを見た後、「誰？誰？」とまさかの投入選手を確認。やがて、満足そうにベンチから選手を送り出したのだ。

【動画】「誰にする？」「いいね！」選手交代前に行なわれた監督とサポーターの異例のやり取り

　ミリート監督は自身のこの行動について、試合後の会見で言及。ジョークも交え、まさかの真意を明かしている。

「我々は民主主義国家にいるんだ。完全な自由だ。彼はミッドフィルダーを入れてくれと言った。私は『それは完璧だ。誰にする？』と聞いたよ（笑）。そうすれば、全員が主人公のような気分でゲームの構築に参加できるだろ」

　アルゼンチンのレジェンドが率いるアルヘンティノスは、強豪リーベル・プレートやボカ・ジュニオルスを抑え、４位につけている。好調の要因の１つは、ミリート監督の人並外れた柔軟さかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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