J１リーグ第２ステージ・12節の鹿島対浦和が９月26日、県立カシマスタジアムで行なわれ、２-１でアウェーの浦和が勝利した。
 
　試合は開始早々の３分に動く。先制したのは鹿島だった。自陣からドリブルで持ち上がったカイオが左サイドを走る金崎にパスを通し、リターンを受けてペナルティエリア内に進入。最後はカイオのクロスを、遠藤が左足で沈めた。
 
　しかし、直後の６分。浦和が同点に追いつく。武藤のスルーパスで抜け出した宇賀神がフリーで折り返し、これをゴール前に走り込んだ高木が詰めた。
 
　同点以降は、完全に鹿島ペースで試合が進む。19分には遠藤のパスを受けたダヴィがDFをかわしてGKと１対１に。しかし、シュートは西川の好セーブに阻まれる。さらに22分には柴崎が前線でボールを奪ってカイオにつなぎ、最後は小笠原がシュート。この流れで得たCKから昌子がネットを揺らすも、オフサイドの判定で２点目はならなかった。
 
　その後も鹿島は、高い位置でのボール奪取から何度もチャンスを作ったが、GK西川のファインセーブなどに遭って２点目を奪えないまま前半が終了した。
 
　後半は、攻撃が停滞していた浦和がズラタンと青木を投入し、システムも３バックに変えて打開を狙った。これでリズムが出ると、セカンドボールも拾えるようになり、ボランチ柏木からのパスやサイドからの仕掛けで攻撃の圧力を強めた。
 
　２点目を奪ったのは、その浦和だった。72分、左サイドからのなんでもないクロスを、鹿島のGK曽ヶ端がまさかのファンブル。このボールに反応した興梠が、思い切り右足を振り抜き、古巣に恩返し弾を見舞った。
 
　その後は、鹿島の猛攻を受けたが、神がかり的な好セーブを見せるGK西川を中心にしのいでタイムアップ。粘り強く戦った浦和が、敵地で貴重な勝点３を獲得した。