古橋亨梧とギリシャ代表FW、セルティックのエースはどちら? 地元メディアが見解「違いはアシスト」「重要な試合で好まれるのは…」

2022年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「セルティックの保持率はさらに下がるかもしれない」

ハイレベルなポジション争いをしている古橋(左)とギアクマキス。(C)Getty Images

 昨シーズンのセルティックは、シーズン前半戦で古橋亨梧が大活躍し、日本代表ストライカーが負傷離脱してからは、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスがその穴を埋めた。

 両選手がそろっている今シーズン、どちらのCFがレギュラーにふさわしいかは、絶えず議論の的となっている。昨季のリーグ戦で12得点を挙げた古橋と、13得点をマークしたギアクマキスを、セルティック専門サイト『THECELTICWAY』が複数のデータサイトを参照しつつ比較した。

 まず得点力について、同メディアは「ギアクマキスのシュートはゴールエリアを中心に両ポスト間に集中。一方、キョウゴのシュートはボックス全体に広く分布。ギアクマキスは主にボックス内のストライカーで、キョウゴはよりダイナミックだ」と分析している。

「ただ、どちらも大半のシュートをボックス内から放っており、決めたゴールという点では似た結果を残している。キョウゴは得点期待値11.06から12得点、ギアクマキスは8.44から12得点とより効率的だ(1点はPK)」

【動画&画像】反響を呼んでいるセルティックのサードユニ。旗手と井手口をモデルに起用!
 では、得点機会を生み出す能力についてはどうか。THECELTICWAYは「違いが見られるのはアシスト期待値だ。キョウゴは90分あたり0.17で、ギアクマキス(0.07)を上回る」と指摘した。

「言い換えれば、キョウゴのほうがより高い質のチャンスを味方につくり出す貢献をしているということだ。受けたパスの本数も、キョウゴは90分あたりで18.68とギアクマキスの8.7に約10本差。キョウゴのほうがゴールに加え、相手への脅威をつくり出しているということだ」

 さらに、アンジェ・ポステコグルー監督が望むサッカーをするうえでポゼッションが重要であり、「特にチャンピオンズ・リーグでは、ボールを保持する力が大切だ。昨季のヨーロッパリーグで保持率は55%とリーグ戦(67.3%)を大きく下回った」と続けている。

「(今季は)ヨーロッパリーグからチャンピオンズ・リーグとなり、対戦相手の質も高まることで、セルティックの保持率はさらに下がるかもしれない。ボールを持ったときにそれを確実にすることが重要となる。そこでより有力と思われるのがキョウゴだ。90分あたりのターンオーバー(コントロールミスやドリブル失敗などでのボールロスト)がギアクマキスの2.96より1.92と少ない」

 いずれにしても、シーズンは長いため、古橋とギアクマキスの双方が重要であることは言うまでもない。THECELTICWAYは「試合数を考えれば、今季は中央の位置で両選手がかなりの出場時間を分け合うことになるだろう」としつつ、ポジション争いで優位に立つのは古橋だと結論づけた。

「ここでのデータは、よりクリエイティブになり、よりポゼッションを確実にするというキョウゴの力を強調している。重要な試合になれば彼がより好まれることに変わりはない、ということを示している」

 もちろん、ストライカーだけにゴールの数が重要となるのは言うまでもない。すべては結果だ。古橋がネットを揺らし続け、エースの座を保てるように願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】2022年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!

【PHOTO】2022年夏に欧州で新天地を求めたサムライたち

次ページ【動画&画像】反響を呼んでいるセルティックのサードユニ。旗手と井手口をモデルに起用!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事