衝撃のスコアレスドローから1日、日本代表の練習の雰囲気は?「さあ行こうぜ」「元気出していこう」最年長がチームを牽引

2022年07月25日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

GK2人は好守連発「ナイス晃生」「いいね彩艶」の声が飛び交う

佐々木と並び最年長の水沼。声を張り上げ、チームを盛り上げた。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 E-1選手権に参戦中の日本代表は、中国戦(0-0)の翌25日、27日の韓国戦に向け、豊田市内で練習を実施。およそ2時間フルで公開された。

 周囲に仕切りのようなものはなく、地元の子どもたちも熱視線を送るなか、まだ暑さの残る17時に練習はスタートした。

 グラウンドには26人全員が姿を見せるも、中国戦に先発した11人は、スパイクを履かず別メニューで調整。前日は悔しさの残るスコアレスドローに終わったなか、宮市亮は試合後に「まずこの悔しさからしっかり切り替えることが大切」と語っていた通り、時折笑みを見せながらジョギングなどで汗を流し、1時間ほどで早めに切り上げた。

 GKの谷晃生と鈴木彩艶を除く、その他の13人はまずはランニングでウォーミングアップ。この日も最年長の水沼宏太が、キャプテンの谷口彰悟と共に先頭を走り、チームを引っ張った。32歳のムードメーカーはパス交換の際にも「さあ行こうぜ」「元気出していこう」と、場を盛り上げたほか、水分補強を終え次のメニューに移る際も、率先して行動していた。

 その後、ポゼッションを経て、6対6のミニゲームに移行。チームは水沼、相馬勇紀、町野修斗ら攻撃陣と、谷口、畠中槙之輔、山根視来らの守備陣に加え、最初のワンタッチ限定のものでは岩田智輝、制限なしのものでは藤田譲瑠チマがフリーマンとして参加。コーチからは「韓国あそこで(足)出てくるよ」といった、実戦を想定した指示が飛んだ。
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 そしてシュート練習では、正守護神の座を争う谷晃生と鈴木彩艶が好セーブを連発。フィールドプレーヤーたちは「ナイス晃生」「いいね彩艶」と称えた。また、ゴール裏にはスマートフォンを構えた小学生も。間近でプロのシュートの迫力を存分に堪能していた。

 辺りも少し暗くなり始めた17時半過ぎ、最後のセッションとしてセットプレーを実施。左右のCKとFKから連係を繰り返し確認した。「カウンターストップ!」の指示を聞き、藤田ら3人の選手が、シュートをキャッチされるや、一目散に谷の前に駆け寄り、プレッシャーをかける姿も印象的だった。

 やがて全体練習は終了。ラスト10分ほどは黙々と走り込んだり、再びシュート練習を行なうなど、追加メニューで各自が不足分を補った。

 冒頭でも触れたように、中国戦はかなりフラストレーションの溜まる結果となった。ただ、選手たちの視線はすでに、4大会ぶりのE-1制覇がかかる宿敵との一戦にある、終始和やかな雰囲気の練習からはそう感じ取れた。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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