新型コロナウイルスのパンデミックが始まってから２年以上が経ち、世界はいかにして以前の日常のように社会を動かすかに苦心している。ワクチン接種も、そのためのひとつの武器だ。一方で、接種は基本的に任意であり、強制ではない。

　ただ、ワクチン接種がアスリートの活動に影響を及ぼすこともある。今年開催されるカタール・ワールドカップも例外ではないかもしれない。英紙『Daily Mail』は７月15日、ワクチン接種を完了していないイングランド代表の選手が、ワールドカップに招集されない可能性もあると報じた。

　記事によれば、カタールの現在の規制では、ワクチン接種未完了の人は入国から５日間の隔離が必要とのこと。そして、イングランド代表には接種未完了の選手が少なくないという。

　同紙は、イングランドが入国から６日で大会初戦に臨む日程のため、接種未完了選手は初戦の直前までチームと練習できないと指摘。そのため、ガレス・サウスゲイト監督はそれらの選手を大会に招集しないか、一定数を欠いた体制で大会初戦に臨むかを選ぶことになると報じている。

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　ワクチン接種未完了の代表選手がいるのは、イングランドだけではないだろう。例えばフランス代表のエヌゴロ・カンテは、同様の問題でチェルシーのプレシーズンのアメリカツアーに帯同していない。ただ、『Daily Mail』紙は、初戦までの日程から、特にイングランドには大きな影響があると伝えた。

　FIFAは制限緩和を目ざしてカタールにロビー活動中とのこと。大会までに何かしらの変更は実現するだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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