親友の古巣加入を喜んだ。

　７月５日、サンプドリアを退団した日本代表DFの吉田麻也がシャルケに加入することが発表された。このドイツの名門でプレーするのは、元日本代表DFの内田篤人、昨シーズンに１部昇格に貢献した日本代表DF板倉滉（現ボルシアMG）に次いで３人目となる。

　2010年に加入したシャルケで右SBとしてチャンピオンズ・リーグ４強入りやDFBポカール制覇に貢献し、現在はクラブのアンバサダーを務める内田氏は、同じ1988年生まれの吉田と仲が良いことで知られている。移籍決定後には、シャルケの公式ツイッターが、約９年前に吉田がシャルケの試合を観戦しに来た際の２ショット写真を公開。日本代表の主将は「エモい」と反応していた。

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　６日、テレビ朝日の「報道ステーション」に出演した内田氏は、「日本代表キャプテンの吉田麻也選手が、なんと私が７年在籍したドイツのシャルケに移籍しました」とこのニュースを伝え、「（年代別代表で）高校から一緒にやっているんで、ここに移籍するのを僕がニュースキャスターとして読むのは想像していなかったですね。非常に嬉しいです」と話した。

　大越健介キャスターから「吉田選手から（事前に）お話があったんですが？」と質問されると、こう打ち明けている。

「実は彼がヨーロッパに飛ぶ前日に一緒に自主トレーニングにしていまして、さらにその前日に、電話で『行くかもしれない』と。本当にぎりぎりまで彼も（契約が成立するか）分かっていなかった状況だったと思います」

　内田氏は「その時に『シャルケってどうなの？ 誰がいるの？』って聞かれました。僕が在籍していた時のゴールキーパー（ラルフ・フェーアマン）もいる、ゴールキーパーコーチもいる、用具係もいる。僕のことも面倒見てくれたから、たぶん麻也のことも見てくれるよと言いました」と続けた。

　大越キャスターから「どういうチームですか？」と尋ねられると、「シャルケのファンは熱いです。毎試合７万人ぐらい入りますし、その分プレッシャーは大きいですけど、ワールドカップを控え、吉田選手には非常にいい移籍になったんじゃないでしょうか」と太鼓判。さらに、「デュッセルドルフという町が近くて、空港もあり日本食（店）もあり、彼にとってはプラスになるんじゃないかな」と話している。

　熱いシャルカー（シャルケのファン）から愛された内田氏のように、吉田もこのチームでその名を刻めるか。33歳の新たな挑戦が始まる

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
　
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