「横や後ろへのパスは禁止」「ロッカーでの派閥は完全に排除」マンU新指揮官が5ルールを提示!選手たちの反応は?

2022年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「メダル獲得数や年俸は、選手選考プランにおいて何の意味もない」

マンU再建の重役を担うテン・ハーフ監督。(C)Getty Images

 名門復権へ――。マンチェスター・ユナイテッドの新監督エリク・テン・ハーフが、"五箇条の御誓文"を発布した。英紙『The Sun』が7月3日付けで伝えている。

 2012-13シーズン以来、プレミアリーグ制覇から遠ざかるユナイテッドは昨夏、クリスチアーノ・ロナウドが電撃復帰し、タイトル奪還の機運が高まるも、まさかの大苦戦。オレ・グンナー・スールシャール監督は成績不振で途中解任となり、結局チームはチャンピオンズ・リーグの出場権にさえ手の届かない6位でフィニッシュした。

 立て直しが求められるなか、ラルフ・ラングニック暫定監督の後を受け、今夏からユナイテッドを束ねているオランダ人指揮官は、以下の5つの具体的な改善案を提示したようだ。

・横や後ろへのパスを許さない。前に向かってプレーしない選手はトレーニングから外す。
・選手はフィットネスと、以前に見られた許容できないボディランゲージを改善しなければならない。
・ドレッシングルームでの派閥は完全に排除する。
・若手には上級選手を感心させ、ポジションを奪うチャンスが与えられる。
・メガマネーのスターのメダル獲得数や年俸は、選手選考プランにおいて何の意味もなく、トレーニングのパフォーマンスだけが評価される。
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 テン・ハーフ監督はマット・バスビーとアレックス・ファーガソン監督時代の攻撃的サッカーへの回帰を目ざしており、ある関係者は「選手は前に行くようにしなければならないワンタッチとツータッチのパス練習に多くの注目が集まっている。もし横や後ろに行くことが多ければ、彼はゲームを止め、選手は1、2分の間休まされる」と言う。

 気になるのが選手側のリアクションだが、去就が注目を集めるC・ロナウドをはじめ、各国の代表選手たちは、まだクラブに戻ってきていないものの、すでに練習に参加している15人ほどの選手たちは好反応を示しているようだ。

「まだ始まったばかりだが、選手たちは耳を傾けている。彼が話すと、誰もが絶対に耳を傾ける。それにトレーニングは厳しいが、楽しいものでもある。ワンタッチ、ツータッチ、クイックフットボール、そして前へ前へと進むプレーをふんだんに取り入れている。彼は、最高の防御はポゼッションだと言っている。ボールを保持し、素早く動かすことで、相手を疲れさせたいと考えている。

 何人かの選手はタッチやパスに苦労しているが、テン・ハーフや他のコーチングスタッフが励ましている。多くの選手がシーズン終盤にひどい目に遭い、夏場はイライラしているので、リラックスしてくつろぐことは難しい。ドレッシングルームの雰囲気が悪かったので、戻ってくるのが楽しみでない選手もいたが、その霧が晴れたように彼らは楽しんでいる。みんなの足取りが軽くなり、団結力も出てきた」(前出の関係者)

 テン・ハーフ監督が率いる新生ユナイテッドは、プレミアの覇権争いに絡めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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