「信じられないほど辛かった」板倉滉との別れをシャルケSDが激白。財政難で買取オプション行使断念も「本当に必要な選手だった」

2022年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「感情的になるのを抑えられなかった」

惜しまれてシャルケを退団した板倉。(C)Getty Images

 日本代表DFとの別れについて、シャルケのスポーツダイレクターが口を開いたようだ。

 2021-22シーズンはマンチェスター・シティからのレンタルで、ドイツ2部シャルケでプレーした板倉滉。リーグ戦31試合出場・4ゴールという活躍で1部昇格に貢献しただけに、クラブは保有元のシティからの買取を望んでいたとされる。しかし、財政難に陥っているシャルケは500万ユーロ(約6億7500万円)の支払いを断念し、獲得を見送ることになった。

 同クラブのルーベン・シュレーダーSDは、現地紙『BILD』の取材に対して、「板倉との別れは信じられないほど辛かった」と告白した。

 同紙によれば、この議論についてはクラブの理事会でも度々意見が交わされ、最後まで分割払いやトレード案なども提示し、板倉を引き留める方法を模索していたようだ。しかしながら、シティ側との交渉はうまくいかずに退団を告げることになったという。
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 シュレーダーSDは「本当に、彼の退団は我々にとってものすごく大きな痛手だ」と語ったという。

「クラブにとって本当に必要な選手だった。彼に退団を告げるとき、私はビデオ電話を通じてコウに話さなければならなかった。とても辛かった。この1年でクラブと彼の間に生まれた絆は大きく、お互いに親愛を抱いていた。選手たちも、ファンも彼を惜しんでいた。彼も好きでいてくれたと思う。だから、お互いに感情的になることを抑えられなかったよ」

 シャルケの買取断念が通達された後、板倉に対しては同じドイツのフランクフルトやホッフェンハイム、ボルシアMG、フライブルク、イングランドのフルアムやボーンマス、スコットランドのセルティックなども獲得に興味を示したとされる。

 このうち、現時点で最も可能性が高いとされているのはドイツの名門ボルシアMGだ。もし今夏の移籍が間に合った場合、皮肉なことに新天地での最初のアウェーゲームはシャルケのホームであるフェルテンス・アレーナになるという。

 現地メディア『90min』は「なんとも皮肉な展開だ」と評しつつ、「シャルケを1部に戻し、そのプレーが愛された存在が"凱旋"するとすれば、それはおそらく歓迎されるのだろう」と綴っている。

 日本代表でも頭角を現している板倉。11月のカタール・ワールドカップ出場も視野に、新天地もドイツに定めるのか。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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