「不正な資金調達をしている」ラ・リーガがパリSGの”違反”を提訴! エムバペ&ハーランドの移籍は「ありえない」

2022年06月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

4月にはマンCの「違反」を申し立て

ともにスペイン行きの噂もあったハーランド(左)とエムバペ(右)だが、前者はイングランド、後者は母国クラブ残留を選んだ。(C)Getty Images

 現地時間6月15日、スペインのプロリーグ機構は、フランス1部パリ・サンジェルマンに対する異議申し立てで、欧州サッカー連盟(UEFA)に正式に提訴したと報告した。

 ラ・リーガは同様の訴えを4月にもマンチェスター・シティに対して行なっており、「継続的にファイナンシャル・フェアプレー規則(FFP)に違反している」と非難。声明では「ラ・リーガはこれらのクラブの不正な資金調達が、直接の資金注入、または市場の状況に対応しない、または経済的に意味をなさないスポンサー契約やその他の契約によって行なわれていることを理解している」とされている。

「ラ・リーガはこれらの行為が、フットボールの経営体制と継続可能性に変化を与え、すべてのヨーロッパのクラブとリーグに害を与えていると考える。サッカー自体で発生しないお金で、人為的に市場を膨らませる一方だからだ」
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 具体的な違反行為としては、レアル・マドリーへの移籍が間近とされていたキリアン・エムバペがパリSGと3年の契約延長に応じた際の資金投入にあると考えているようだ。

 ハビエル・テバス会長は地元メディアに対し、「パリSGは2億ユーロ(約270億円)の損失があり、3億ユーロ(約405億円)の負債を抱えている。それなのにエムバペとの巨額契約を更新した。明らかにおかしい。フランス国外で払うかどうかは分からないが」と述べたという。また、ブンデスリーがのドルトムントからマンチェスター・シティに5120万ポンド(約76億8000万円)で移籍したアーリング・ハーランドに関しても、同様の疑いをかけている。

 ただ、英紙『The Atletic』によれば「パリSGは正式な回答は避けたが、関係者はFFPに準拠していることを確信していると語った」そうだ。加えて、パリSGのナセル・アル・ケライフィ会長は外部の法律顧問に常に監視させて法律面での違反がないことを確認しているため、訴訟になった場合は徹底的に交戦する構えだという。

 異議申し立てについては、現地時間16日に行なわれる欧州クラブ会議にてテバス会長自らが語る場が設けられるとの報道もある。果たして何を語るのか、注目が集まりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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