釜本邦茂氏が、小学生を熱血指導! 「KAMAMOTO Football Festival in 京都」レ ポート

2022年06月16日 高校・ユース・その他

5月15日、地元京都、下鳥羽公園球技場で開催された。

釜本さんの地元京都でも、子どもたちに寄り添い、厳しくも優し釜本節は健在だった。写真●滝川敏之

 サッカー界のレジェンド 釜本邦茂氏による、小学生を対象としたサッカー教室
「KAMAMOTO Football Festival」が5月15日、地元京都で開催された。
元日本代表DF加地亮氏もサポートに駆けつけたイベントをレポートする。


協力●京都府立大学サッカー部  共催●京都市  後援●一般社団法人京都府サッカー協会
写真●滝川敏之

 株式会社スリーボンドは社会・地域貢献活動の一環として、サッカー教室の
「KAMAMOTOFootball Festival」を主催している。2017年から釜本邦茂さんと一緒に全国を回っており、今年は4会場で開催を予定。その2回目が、京都市内で行われた。
 涼しさを感じる日となり、集まった1年から6年生までの子どもたちは元気に体を動かした。開会式で釜本さんが紹介される際、「メキシコオリンピック(1968年)で7得点を挙げて得点王になりました」とアナウンスされると、子どもたちは目を輝かせながら話を聞き入った。
 最初は全員が集まり、ぶつからないように細かいステップのドリブルからスタート。続いて、ペアを作ってパス交換する練習へ。釜本さんは、ドリブルの際には「自分の体からボールを離さないように、常に自分の下にボールを置く感覚で」と話し、パス練習では「インサイドで正確に狙ったところにボールを蹴るんだ」と教えた。
 特別講師の加地亮さんはシュート練習で実演を披露。ミドルシュートがゴールネットに突き刺さると驚きの声が上がった。加地さんは「まだ100%じゃないよ。これで3割位」と笑うと、子どもたちは「え~っ」と目を丸くした。
 そして、釜本さんと加地さんが、強く正確にシュートを打つコツを伝授した。加地さんは1人、1人のシュートを見ながら「踏み込む足をしっかり。軸足はボールの横に置こう」と伝えると、徐々にコツをつかんだ様子だった。
 各学年によるリフティング大会の後は加地さんと大学生のチームと小学生のチームとのチャレンジマッチ。現役時代のように右サイドを駆け上がる加地さん。低学年は引き分けに持ち込み高学年も本気の大人たちからゴールを奪った。
 目を輝かせながら過ごした濃密な4時間。釜本さんは「今の日本サッカーに何が足りないか分かるか?点を入れる選手がいない。みんな、もっとゴールを取る練習をしような」と優しく訴えた。元日本代表の講師陣の教えは、子どもたちの自信につながったはずだ。
 釜本さんが全国を巡るこのサッカー教室は、次回、9月に仙台で開催が予定されている。

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