「一日も早く良くなるように…」難民キャンプ出身の19歳カマビンガが、ウクライナ代表のロッカールームを訪問「彼のような選手が大好き」など反響

2022年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

U-21フランス代表として活動中

難民キャンプ出身のカマビンガ。(C)Getty Images

 レアル・マドリーに所属するエドゥアルド・カマビンガの振る舞いが反響を呼んでいる。

 2021-22シーズンからマドリーの一員となった19歳のフランス人MFは、アンゴラの難民キャンプで生を受けたという出自を持つ。プレーヤーとしては若くからその才能がフランス国内で話題を呼び、ほどなくしてスペインの強豪の目に留まり、レンヌから引き抜かれた。

 デビューシーズンは公式戦44試合に出場し、2ゴール・2アシストを記録。さらにラ・リーガ制覇、チャンピオンズ・リーグ戴冠を経験した俊英は現在、母国の世代別代表メンバーとして活動中だ。

 現地メディア『RMC Sports』によれば、U-21EURO2023の予選で、U-21フランス代表は10日にU-21ウクライナ代表と対戦。本来、この試合はウクライナのホームで行なわれる予定だったが、ロシアによる軍事的侵攻の影響を受けて、トルコのイスタンブールで開催された。
【動画】カマビンガがウクライナ代表のロッカールームを訪れ……選手たちからは拍手が送られる
 試合後、カマビンガはウクライナチームのロッカールームを訪れ、フランス代表のユニホームを人数分提供したという。代表チームの計らいではあったが、カマビンガは「今の状況が悪いことを知っているし、これは心ばかりだけれど贈らせてほしい。皆への贈り物です。一日も早く、この大変な状況が良くなることを願っている」と語ったという。これを受けて、ウクライナチームからは拍手が送られたそうだ。
 
 この様子が収められた動画はSNSなどで公開され、反響を呼んでいる。ファンからは「僕らが見たいのはこういう風景だ」「人柄が出ている」「彼のような心を持ったサッカー選手が大好きだ」といった声が寄せられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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