「W杯のサプライズは難しい」森保ジャパンのブラジル戦、相手国メディアも物足りなさを指摘「守備の進化は見せたが、攻撃は何もなかった」

2022年06月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

採点の最高評価は守護神と若きDFに

W杯でスペイン、ドイツと対戦する日本代表にとってブラジル戦は試金石となったか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表は6月6日、国立競技場でFIFAランク1位のブラジル代表と対戦し、0-1で敗れた。ブラジルの猛攻をよく凌いでいたが、75分に献上したPKをネイマールに決められ、これが決勝点となった。

 ブラジル大手メディア『globo』の日本通、チアゴ・ボンテンポ記者も、森保ジャパンの攻撃面において大きな疑問を抱いたようだ。

「ネイマールに決められるまで、日本代表は守備をよく固めていた。だが、カタール・ワールドカップでサプライズを起こすためには、攻撃面でもっとチャンスを作る必要がある。

 もともと慎重な森保一監督は、チッチ監督が率いるチームに対しても守備的な4-3-3に固執し、互角に張り合おうとした。この4年間で守備面における最大の試練だっただろう。このチームが"世界王者"と対戦したのは2019年コパ・アメリカのウルグアイのみ。アジアを中心に活動しているので、常に攻撃してくるトップレベルの相手と対戦する機会はほとんどない」
【キリンチャレンジカップPHOTO】日本0ー1ブラジル|粘り強い守備でブラジルに善戦するも…ネイマールの一発で惜敗…!
 それでも「彼らは守備面での進化を遂げている」と評価。だが、攻撃面では枠内シュート0に終わり、「何もなかった」と綴っている。

「日本がこれほど長くブラジルを無失点に抑えたのは初めてのことだ。その一方で、攻撃は事実上ゼロだった。ワントップに起用された古橋亨梧、前田大然はほとんどボールに触れず、伊東純也と三笘薫が2回くらいチャンスを作ったが、GKアリソンを襲うシュートは1本もなかった。W杯で勝利し、勝点を得ることを考えるなら、もっとリスクを負うことが必要だろう」

 選手を評価する10点満点の採点では、GK権田修一とDF板倉滉に「6.5」とチーム内最高点を与え、最低評価はPKを献上した遠藤航、途中出場した鎌田大地、堂安律に「5.0」をつけている。

 果たして、強豪国相手に浮彫になった「攻撃面での実力不足」は、W杯までに解決できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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