20歳での日本代表初招集でスタッフと衝突した“とんでもないヤツ”原口元気が、精神的に成熟するまで。鈴木啓太との対談で回想

2022年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「マキと接したり、いろんな先輩に怒られたりして」

原口が鈴木氏のYouTubeチャンネルにゲスト出演。心身ともに成長した浦和時代を振り返った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 元日本代表の鈴木啓太氏が、自身のYouTubeチャンネルで最新コンテンツを投稿。日本代表のMF原口元気(ウニオン・ベルリン)がゲスト出演し、様々な経験をした浦和での激動の日々を振り返った。

 17歳でプロ契約するなど異例の早さでユースから昇格した原口も、Jリーグのデビュー戦前は緊張したという。前夜はホテルで「すごいソワソワしていた。後にも先にもそれ以上に緊張したことはない」と語る。

 Jリーグのレベルの高さも実感した。デビュー戦が鹿島、2戦目はFC東京との対戦だったことから、マッチアップした相手は内田篤人氏と長友佑都。「やっぱすごいな」「全然行けないや」「出鼻をくじかれた。簡単じゃないんだって」と痛感したという。ただ当時は技術ではなくフィジカル的に準備ができていなかったと分析する。

 その後は順調に成長を遂げていったが、精神的には未熟な部分があったようだ。

 20歳で日本代表に初選出された際には、メディカルスタッフと衝突。本人は覚えていないというが、周囲からは「とんでもないヤツが来たと思った」と指摘された。

 浦和ではミハイロ・ペトロヴィッチ監督に一番怒られていたという。「チームがうまくいっていないときに、真っ先に俺が怒られる。それが『理不尽だろ』となって、たまに爆発して問題を起こして、みんなの前で謝罪するっていうのがパターン化していた」。

 そんな状況でも、原口は「おれは違う。絶対にここに居ない。もっと上に行くんだって思っていたから変えようとしていなかった。何を言われても」という気持ちだった。

 だが、精神的な課題は、先輩の影響で徐々に解消されていく。原口の「教育係」だった槙野智章(現・神戸)は、原口の態度でチームの雰囲気が悪くなりそうな時に、自分がふざけることで原口の意識を自分に集めていたという。

 原口の態度が変わりそうになった瞬間、「マキ(槙野)から良い声が入って、それが何とか問題にならずに済む」という状態だった。槙野から学んだことは「仲間、チームの雰囲気を大切にする」で「そこが彼の一番尊敬できる部分」だという。
 
 精神面が変わってきた原口。「迷惑はかけないようにしなきゃいけないと思い始めた。マキと接したり、いろんな先輩に怒られたりして」。変化は鈴木氏も気づいていて「自分の意思を曲げるわけではないけど、周りとうまくやったほうが、俺、行かされるかもしれないと感じ始めたかなって」と見ていた。

 また、ペトロヴィッチ監督について、原口は「やさしいお父さんのような、尊敬できる人柄を持っている」とし、サッカーについては「あんなに攻撃をデザインできる監督は、なかなかいないと今でも思っている。すごく優れた監督」と絶賛。「ぼくにすごく厳しかった。ありがたい」と感謝した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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