【J1展望】2ndステージ・9節|仙台-新潟|残留争いを左右する重要な一戦。どちらも勝点1では納得できない

2015年08月28日 サッカーダイジェスト編集部

仙台――チームのアイデンティティを取り戻せ。 新潟――2ボランチ再編の影響を最小限に抑えられるか。

故障者/仙台=鎌田 新潟=R・シルバ、イム・ユファン、小泉、松原
出場停止/仙台=なし 新潟=なし

J1リーグ 2ndステージ・9節
ベガルタ仙台 – アルビレックス新潟
8月29日(土)/19:00/ユアテックスタジアム仙台
 
ベガルタ仙台
2ndステージ成績(8節終了時):17位 勝点4 1勝1分6敗 11得点・17失点
年間成績(25試合終了時):14位 勝点27 7勝6分12敗 38得点・37失点
 
【最新チーム事情】
●23日の練習試合でウイルソン、渡部が復帰。ともに得点を決める。
●渡部は今節でスタメン復帰も。ウイルソンは時間限定での出場か。
●直近3試合は対戦相手に合わせた布陣を採用も、今節は4-4-2に戻す可能性大。
●鎌田が別メニュー調整で、上本の先発が濃厚に。
 
【担当記者の視点】
 前節で浦和に順位どおりの力負けを喫し、これで第2ステージでの勝利は6節・松本を相手に挙げたもののみ。第2ステージに入って積み上げられた勝点は4で、上を目指す戦いよりも降格回避の戦いにシフトせざるを得ない状況だ。
 
 今節の相手は、残留争いのライバルとなる新潟だ。第1ステージでは奥埜の2得点などで3-0と快勝。だが、過去の対戦を紐解くと直近4試合で1勝4敗と分が悪い。特に守備のオーガナイズが崩れかかっている現状では、その数字は想像以上の重荷になるだろう。
 
 ホームで勝点3を掴み、一刻も早く残留争いから抜け出すために取り戻すべきは、球際の強さと素早い寄せだ。第1ステージから、この2点がきっちりとできていた試合は決まって良い内容であり、しっかりと勝点を稼ぐことができた。
 
 ファーストディフェンダーがコースを限定することで、中盤や最終ラインが迷いなく相手の縦パスにチャレンジできる。ボールを奪う位置が明確になれば、攻守におけるプレービジョンはより広がるはず。
 
 もちろん得点は必要だが、まずは無失点に抑えることが第一。堅守という仙台のアイデンティティを取り戻し、一歩ずつ残留に近づきたいところだ。
 
 
アルビレックス新潟
2ndステージ成績(8節終了時):14位 勝点8 2勝2分4敗 11得点・14失点
年間成績(25試合終了時):15位 勝点22 5勝7分13敗 31得点・47失点
 
【最新チーム事情】
●小泉が前節・広島戦で右足甲を骨折。
●R・ハットンが全体練習に合流。
●体調不良を訴えた加藤、U-22キャンプを辞退した川口は通常の練習メニューをこなす。
 
【担当記者の視点】
優勢に試合を進めながら0-2で敗れた前節・広島戦は、勝点0に終わっただけでなく、さらなる痛手をチームに与えた。プロ2年目ながら、気迫あふれるプレーで奮闘していた小泉が右足甲を骨折。第2ステージに入り、ボランチとしてチームが新潟らしいボール奪取力を取り戻す要となっていただけに、離脱の影響は小さくなさそうだ。
 
練習では配球力の高い小林、加藤、的確なコーチングの声でプレスのスイッチを入れる成岡らが小泉のポジションに入った。いずれもL・シルバのパートナーを務める力の持ち主だが、セカンドボール確保とボール奪取のクオリティを落とさないことが責務となる。
 
広島戦で体調不良を訴えて前半のみで交代した加藤、U-22日本代表候補トレーニングキャンプを辞退した川口は、通常の練習メニューをこなした。仙台戦の出場に支障はない見込み。
 
日曜に行なわれた東京農業大との練習試合では、しばらく別メニューでの調整が続いていた新加入のR・ハットンが出場。新潟のFWはファーストディフェンダーとしてタクティカルな動きが求められるため、チームのサッカーを理解して試合に絡むには、もう少し時間が必要か。
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