少なからず満足感はあったはずだ。

　６月２日にキリンチャレンジカップ2022で対戦したパラグアイ代表は、「ワールドカップに出場しないが、南米の強豪であることに変わりはない」と森保一監督は見ていた。それでも、日本代表は４－１の完勝を収める。指揮官は「しっかりと守備をしながら点を取れた。選手たちが試合に向けて、良い準備をしてくれた」と称えた。

　森保ジャパンは、序盤からパラグアイを圧倒。36分、先制点を奪う。原口元気のスルーパスに抜け出した浅野拓磨がGKと１対１となり、冷静にループシュート。均衡を破った。

　42分には、堂安律のクロスから鎌田大地のヘディングシュートで追加点をゲット。後半も押し気味に試合を進め、59分に一瞬の隙を突かれて失点するが、60分、原口からのパスを左サイドで受けた三笘薫がループシュートを決めて再び２点差に。さらに85分、途中出場の田中碧の強烈なミドルシュートで試合を決めた。
 

「日本は、ワールドカップに出場し、勝っていくという目標を持っている。選手たちがハードワークして、上を目指していく姿勢をこの試合で出してくれた」

　パラグアイが低調な出来だったとはいえ、日本は持てる力を存分に発揮し、力強く勝利を掴んだ。その戦いぶりに森保監督もたしかな手応えを得たに違いない。

　４試合が組まれた６月シリーズの次戦は、６日に国立競技場でブラジル代表と対戦。FIFAランキング１位の"サッカー大国"を相手に、どこまで戦えるか。パラグアイ戦後、森保監督から「今日のような試合を続けていこう」と鼓舞された日本の奮起に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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