シュート数では23対3と圧倒も敗戦。リバプール指揮官クロップ「最も決定的なスタッツはマドリーにあった」「GKがMOMということは…」

2022年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「体力的にピークに達しているかどうかは関係ない」

CL決勝での敗戦に悔しさを滲ませるリバプールのクロップ監督。(C)Getty Images

 現地時間5月28日、フランスで開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝で、リバプールはレアル・マドリーと対戦。シュート数では23対3と圧倒しながら、相手守護神ティボー・クルトワの度重なるビッグセーブに阻まれ、59分に奪われた1点を最後まで返せず。0―1で敗れ、3年ぶり7度目の欧州制覇とはならなかった。
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 クラブ公式によれば、ユルゲン・クロップ監督は試合後の会見で、「スタッツを見るとポゼッションは50―50だった。我々はより多くのシュートを放ったが、最も決定的なスタッツは絶対的にマドリーの側にある」と、得点力の差を嘆いている。

「彼らはゴールを決めたが、我々は決められなかった。これはサッカーの世界では最も簡単な説明で、とにかく難しい、厳しいものだ。ゴールキーパーがマン・オブ・ザ・マッチになるということは、相手チームにとって何かが上手くいかなかったということなんだけどね。クルトワが信じられないようなセーブをしたビッグチャンスが3回あった。あと数回、このようなチャンスがあればよかった」

 プレミアリーグの38試合に加え、国内外のカップ戦全大会で決勝まで戦ったリバプールは、このマドリー戦が今シーズンの63試合目だった。疲労面がパフォーマンスに影響を与えたことも考えられるが、クロップ監督は「それが理由だとは思わない」ときっぱり否定する。
 
「シュートをしたとき、ゴールに入るか入らないかは、実はほんの1インチ足もとにあるかないか、それだけなんだ。体力的にピークに達しているかどうかは関係ない。1対1の場面で、至近距離からモー(モハメド・サラー)がシュートを放つチャンスもあった。クルトワの見事なセーブ、それも尊重しなければならない」

 リーグカップとFAカップを制したクロップ体制7年目のリバプールは、プレミアリーグではマンチェスター・シティと勝点差1、そしてCLでもマドリーに1点及ばずと、いずれも僅差で敗れた。

 前人未到の4冠達成の夢は叶わなかったが、ドイツ人指揮官は「選手たちは素晴らしいシーズンを送ってくれた。本当に競争力があるし、信じられないような姿勢を持っている、素晴らしいグループだ」と褒め称えたように、その戦いぶりは歴史に残るものだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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