「落ちぶれたな」ラ・リーガの“パリSG訴訟”にリネカー&英国ファンは冷ややか「エムバペに振られて、気が狂ったか」

2022年05月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「スター選手が欲しかったんだろうが…」

怒りを露わにしたテバス会長。ラ・リーガはパリSGを提訴するようだが…。(C)Getty Imgaes

 パリ・サンジェルマンは5月21日、所属するフランス代表FWキリアン・エムバペと新たに2025年6月末までの契約を結んだと発表した。

 そのエムバペは、同日に行なわれたリーグ・アン最終節メス戦(5-0)のキックオフ前に契約延長をサポーターに報告。「ここでのチャレンジを続けることができてとてもうれしい」と述べ、その後の試合ではハットトリックを達成する活躍をみせた。
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 だが、この一報に怒りを露わにしているのがラ・リーガ運営だ。かねてから"相思相愛"とされていたレアル・マドリー行きが既定路線とされていたなかでの「残留決定」に、ハビエル・テバス会長は自身のツイッターで「フットボールに対する侮辱だ」とパリSGとナセル・エル・ケライフィ会長を痛烈に批判した。

 さらにその後、ラ・リーガは次のような公式声明を発表している。

「パリSGは昨シーズン、2億2000万ユーロ(約286億円)の損失を計上し、今シーズンは6億5000万ユーロ(約840億円)の人件費を支払ったクラブが、今回のような契約を結べるというのはスキャンダラスであり、こうした契約は欧州サッカーの経済の安定を壊す。以上の理由により、欧州サッカー連盟、フランスの行政・財政当局、欧州連合(EU)の管轄機関に対し、パリSGに対する提訴を行なう」
 
 しかし、こうした動きに対して、英国のフットボール界の反応は冷ややかだ。元イングランド代表でバルセロナOBでもあるガリー・リネカー氏は自身のSNSを通じて「スペインのフットボールを愛している。だが、エムバペのパリSG残留が、フットボールの体系を台無しにすると騒ぐのは、過ぎた行ないだ」と苦言を呈した。

「スペインの2大巨頭(バルセロナとレアル・マドリー)は常に、フットボール界のスーパースターを引き付け、莫大な金額を支払ってきた。それに他の誰も見向きもしていない。いつも自分のやり方だけで物事を進めることはできない」

 英国のフットボールファンもテバス会長を痛烈に批判。「エムバペに振られて狂ったか。見苦しい」「君たちの苦情は何の実も結ばない」「選手に移籍を拒否されたくらいで、リーグ全体が苦情を申し立てるのか」「ラ・リーガは本当に落ちぶれたな」「スターを迎えられなかったから騒ぐって。お前らは賃金体系を理由にメッシを追い出したくせに。自業自得だ」といった声が寄せられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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