【J1採点&寸評】新潟×広島|最後の詰めが甘かった新潟とは対照的に、チャンスを確実に決めた広島が連敗を止める完封勝利!

2015年08月23日 大中祐二

助っ人ふたりのミスから失点を許す結果に。

【警告】新潟=川口(63分) 広島=清水(81分)、青山(89分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】浅野拓磨(広島)

【試合内容】
 前から奪いに行く姿勢を鮮明に打ち出した新潟が、前半は主導権を握る。相手陣内でボールを動かしてゴールにも迫ったが、しかしネットを揺らすことができない。
 
 指宿は「押し込んだというより、ボールを持たされた状態」と振り返ったように、試合はこう着状態に。そして、体調不良で加藤が前半で退き、53分には接触プレーで右足を打撲した小泉が負傷交代と、運動量のあるふたりを失った新潟は切り替えが遅くなり初め、ペースを手放す。
 
 そうして掴んだ流れのなかで広島は、60分に塩谷、85分に森﨑和が、どちらも長い距離を走ってゴール前に侵入し、鮮やかな連係からゴールを奪取。試合巧者ぶりを発揮した広島が会心の勝利を収めた。

【J1 PHOTOTハイライト】2ndステージ・8節

【チーム採点・寸評】
新潟 5.5
相手陣内でプレーする時間が長かった前半にゴールを決められず。詰めの甘さが完敗を招いてしまった。
 
広島 6
押し込まれながらも慌てることなく、少ないチャンスを確実に決めて連敗をストップ。タイトル争いに踏み止まる勝利となった。
 
【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5.5
1失点目はタイミングを外されたが、反応できていた2失点目は防ぎたかった。
 
DF
24 川口尚紀 5.5
柏のクロスを封じ込めるポジショニングは良かった。ただボールを持てていた分、積極的に仕掛けたかった。
 
4 舞行龍ジェームズ 5.5
失点にこそつながらなかったが、自陣でシンプルにプレーすべきところで何度もボールを失ったのはいただけない。
 
3 大井健太郎 6
6試合ぶりの先発で奮闘。ドウグラスとの空中戦では一歩も引かず、カバーリングと身体を張った守備でチームを鼓舞。
 
7 コルテース 5
拮抗した試合展開のなかで、安易な横パスのミスからカウンターを喰らい、1失点目の要因に。
 
MF
8 レオ・シルバ 5
セカンドボールを拾い、丁寧な配球を見せていたが、1点を追う終盤、軽率にボールを失って2失点目を許す。
 
25 小泉 慶 6.5
タイトなマークで中盤の守備を引き締めたが、右足を痛めて交代。彼がいなくなってからチームはバランスを崩した。
 
23 山本康裕 6
前半はサイドのスペースでドリブルを仕掛け、後半は絞ってボールを受け攻撃のリズムを作り出した。
 
13 加藤 大 5.5
パス出しに工夫は見られたが、イージーなミスも少なくなかった。体調不良で前半で退く。
 
FW
11 指宿洋史 5.5
積極的なミドルシュートはチームに勢いを与えたが、ボールを受けてもサポートが少なく、起点になり切れなかった。
 
9 山崎亮平 5
前後半ともに1対1から決定的なシュートを放ったが、広島のGK林の牙城を崩すことができず。
 
交代出場
MF
18 成岡 翔 5
1失点目の場面では、塩谷に長い距離を走られたのは痛恨。攻撃でもミスが多く、試合に入り切れなかった。
 
MF
6 小林裕紀 5
小泉の負傷により急きょ出番が回ってきたが、守備面で後手に回ることが多く、持ち味のパスも不発に終わった。
 
FW
14 田中達也 -
2点差をつけられた後にピッチへ。与えられた時間は数分だったが、懸命にゴールを目指し続けた。
 
監督
柳下正明 5.5
アクシデントから交代のカードを2枚切らざるを得なかったことで、戦術的にチームを好転させるのは難しかったか。
 

次ページ途中出場の浅野が停滞していた攻撃を一変させる。

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