インテル ペリシッチ獲得へ条件を再提示しつつ、同時に「保険」も

2015年08月20日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ペロッティ、エデル、ラベッシにもアプローチ。

ペリシッチ獲得に向け、インテルはヴォルフスブルクに条件を再提示した。 (C) Getty Images

 インテルはかねてから進めているヴォルフスブルクのイバン・ペリシッチ獲得に向けて、レンタル料500万~600万ユーロ(約7億~8億4000万円)、移籍金1300万ユーロ(約18億2000万円)の買い取り義務付きレンタルという条件を新たに提示した。
 
 同時に、この交渉が成立しない場合に備えて、ジェノアのアルゼンチン代表MFディエゴ・ペロッティ、サンプドリアのイタリア代表FWエデルについても打診を続けている。
 
 さらに、昨冬からのターゲットであるパリSGのアルゼンチン代表FWエセキエル・ラベッシに関しても、代理人を通して移籍実現の可能性を探っている状況だ。パリSGは移籍金ゼロで手放す意思がないことを表明しているが、代理人は来週にも改めてクラブと会談してインテルへの移籍をプッシュする意向だ。
 
 ちなみにヴォルフスブルクは、ペリシッチを手放した場合に備えてナポリのベルギー代表ドリース・メルテンス獲得に向け3000万ユーロ(約42億円)という好条件を提示したが、ナポリのデ・ラウレンティス会長はこれを拒否した模様だ。
 
左SBクリーシト獲得の可能性はゼロ
 
 一方、ゼニトの左SBドメニコ・クリーシトの代理人アンドレア・ダミーコは8月19日、獲得を望んでいるインテルの意を受けてゼニトの会長と会談を持ち、移籍の可能性について話し合った。
 
 イタリア代表復帰を狙うクリーシトはイタリアでのプレーを望んでいるが、ゼニト側は交渉に応じる意志は一切ないという姿勢を固持。現時点では可能性はゼロと言ってよさそうだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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