ミラン 中盤補強へ ソリアーノ獲得に向けて動く

2015年08月20日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

指揮官の強い要望もあってソリアーノに的を絞る。

インサイドハーフとトップ下をこなすソリアーノは24歳の成長株。昨シーズンのサンプドリアでブレイクに導いたミハイロビッチ監督が獲得を熱望する。 (C) Getty Images

 シニシャ・ミハイロビッチ監督の要望に応えて中盤のさらなる補強に動き出したミラン。メインターゲットとなっているのは、昨シーズン同監督の下でブレイクし、イタリア代表入りも果たしたロベルト・ソリアーノ(サンプドリア)だ。
 
 ミランは当初、ニューカッスルのフランス代表ムサ・シッソコ、バルセロナのブラジル代表ラフィーニャも候補として検討したが、指揮官の強い要望もあってソリアーノに的を絞る決断を下した。
 
 ソリアーノとサンプドリアの契約には1000万ユーロ(約14億円)という違約金が設定されており、この金額を払えば獲得が可能。すでにナポリが獲得に乗り出しているが、ソリアーノは他のオファーを待つ姿勢を崩しておらず、選手サイドにとっても恩師が指揮を執るミランが本命と見られる。
 
 ミランは8月19日、1000万ユーロの違約金を2年分割で支払うというオファーをサンプドリアに正式に送った。
 
 さらにアントニオ・ノチェリーノまたはジョゼ・マウリを交換要員として交渉に組み込むという選択肢も示しているが、サンプはいずれの選手にも魅力を感じておらず、その場合はむしろアンドレア・ポーリを獲得したい意向。しかしそのポーリはミランを離れる意思を持っていないため、実現は困難だ。
 
 交換要員を組み込まない場合、サンプは1000万ユーロの一括払い、分割の場合はさらに金額を上乗せという条件を求めており、ミランがこれに応じるかどうかが移籍実現の鍵になりそうだ。
 
 いずれにしてもミランは楽観的な姿勢を崩していない。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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