「ビームのようなシュート」ボーフムの10番、浅野拓磨が叩き込んだ強烈ミドル弾に決定【日本人欧州組・4月の月間ベストゴール】

2022年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドイツ挑戦4年にして最高の輝き

10番に相応しい圧巻の活躍を見せた浅野。(C)Getty Images

 欧州の各国リーグで奮闘している日本人選手が挙げた得点の中から、サッカーダイジェストWeb編集部が月間ベストゴールを選定する今企画。第8回目となる2022年4月の"最優秀弾"としてセレクトしたのは、ブンデス再挑戦中の快足アタッカーが叩き込んだ衝撃のミドル弾だ。

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4月の月間ベストゴール
浅野拓磨(ボーフム)[4月2日、ブンデスリーガ第28節・ホッフェンハイム戦(〇2―1)の28分]


 出番こそなかったものの、日本代表戦から中3日という厳しいコンディションながら、左ウイングで先発した浅野拓磨は、ドイツ挑戦4年目にして、最高の輝きを放った。

 まずは28分、守護神マヌエル・リーマンのパントキックを敵陣中央の左サイドで足下に収めると、そこからドリブルでゴール前に持ち上がり、右足を豪快に一閃。強烈なミドルシュートをネットに突き刺した。このゴールを4月のベストゴールとした。

 止まらない浅野は、同点に追いつかれて迎えた59分、再びリーマンのパントキックから抜け出して独走。GKオリバー・バウマンとの1対1を難なく制し、決勝点も奪ってみせた。

【動画】20メートル級の衝撃のミドル!浅野がホッフェンハイム戦で奪った圧巻ゴラッソをチェック
 
 現地メディア『FAZ.NET』は、1点目のミドル弾を「ビームのようなシュートでバウマンを驚かせた。27分間、ピッチ上で最高の選手だったアサノが、約20メートルの位置からGKがほぼ防ぐチャンスのないシュートを放った」と絶賛。2点目についても、「日本人は独走してバウマンに近づき、1対1で冷静だった」と評価している。

 さらにブンデスリーガ公式サイトの英語版も、かつてアーセン・ヴェンゲルがアーセナルに引き抜いたストライカーとしてピックアップ。「トップタレントを発掘することで知られるヴェンゲルは、間違えていなかった」と、名将の慧眼を称えつつ、「アサノというダイヤモンドを自ら磨くことができなかったことを残念に思っていただろう」とも伝えている。

 現在27歳の浅野は、アーセナルでプレーできず、シュトゥットガルトとハノーファーへのレンタル移籍を経験した後、2019年夏にはドイツを離れ、セルビアのパルチザンに加入。そこで確かな結果を残すと、昨夏から再びブンデスの舞台でプレーしている。

 ホッフェンハイム戦での鮮烈な活躍の後、同月30日のドルトムント戦(〇4―3)でも2アシストで残留確定の立役者のひとりとなるなど、上り調子の背番号10。今シーズンの残り2試合での活躍も期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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