「我を失い、手を出すなんてありえない!」レッド提示で殴られそうになった女性主審が蛮行選手の“釈明”を糾弾!「止める人がいなければ暴力を受けていた」

2022年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もはやサッカーではない」

ブラジルで起きた女性主審に対する蛮行が物議を醸している。※写真はイメージ。(C)Getty Images

 衝撃の"蛮行事件"の当事者がコメントを出した。

 事件が発生したのは、現地時間4月30日に開催されたブラジルのペルナンブーコ州選手権決勝の第2レグ、レトロがノーティコをホームに迎えた一戦だ。

 22分、相手選手の顔に肘を入れたノーティコの10番ジャン・カルロスが、オンフィールドレビューの末にレッドカードを受けると、女性主審のデボラ・セシリアさんになんと殴りかかろうとしたのである。

 両軍の選手や他の審判に取り押さえられたJ・カルロスは、さらに向かって行こうとしたため、ピッチは大混乱となり、他の場所でも小競り合いが発生する事態となった。

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 J・カルロスは翌日、謝罪する動画を投稿。「肘打ちはしていないと思ったので、レッドカードを受けて動転した」と認めたうえで、「殴るつもりはなく、彼女に肘打ちの動きを確認しようと思っただけだった」と釈明した。

「写真からは、何かしようとしているように見える。だが、僕は女性に手を上げたことはない。ただ、デボラが暴力を振るわれる可能性があると思ったなら、彼女に謝罪します。すべての女性、すべてのファン、観戦していた人、ニュースを見たすべての人に謝罪します」

 ただ、セシリア主審は容認できないようだ。5月2日、ブラジル・メディア『globo』の取材に応じ、この非難している。

「これは、男性であろうと女性であろうと、もはやサッカーではない。私は彼が罰を受けることを望みます。我を忘れて、人に手を出すなんてありえない。これで罰がないのは考えられない。情状酌量の余地はありません」

 一発退場については、「映像がある。肘打ちしたのは明らかだった」と主張。そして、レッドカードを出す前に、J・カルロスのリアクションを予想し、「私は彼を退場させするために2、3歩下がるように注意した。この手順を踏まなければ、さらに悪いことが起こっていた」と話し、こう糾弾している。

「そこにいた関係者、相手の選手、チームメイト、他の審判が間に入らなければ、私は間違いなく殴られ、暴力を受けていたでしょう。我を失い、手を出すなんてありえない。どんなジャンルのどんな職業でも、少なくともリスペクトすべきです」

 J・カルロスの処分の行方が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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