「スタメンが一回もなかった」2021年に引退。玉田圭司の背中を押した妻の一言「もういいんじゃない?」

2022年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「気持ちは変わらなかったから。だったらもう決断しようかなと」

玉田氏が鈴木氏のYouTubeチャンネルに出演。長崎在籍時の昨季に決断した現役引退の経緯などを語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 元日本代表の鈴木啓太氏が自身のYouTubeチャンネルで最新コンテンツを投稿。ゲスト出演した玉田圭司氏が自身の"引き際"について語った。

 玉田氏はV・ファーレン長崎に在籍していた昨季限りで、23年間の現役生活に幕を下ろす。鈴木氏から「引退の決め手は何だったんですか?」と問われると、元日本代表のレフティは次のように語り出した。

「コンディションはすごく良かった。怪我も一年を通して全くなくて。チャンスをくれたらやれるっていう自信もあったし、(試合に)出た時にはやれていたっていう自信も確信もある。っていうなかで、スタメンが一回もなかった」

 そうした状況に、玉田氏は「葛藤があった」。そして「徐々に出場機会も減っていった」。家族と話し合い、「ちょっとしんどい」と打ち明けると、妻からは「もういいんじゃない?」と言われたという。

「もう一年、やっている自分」が見えなかった玉田氏は、チームにすぐ連絡をして「引退させてください」と伝えた。

 クラブ側は驚いたという。玉田氏が引退発表の日を打診すると「その時までに気持ちが変わったら、また連絡ください」と言われた。

 その言葉に玉田氏も感動を覚えたが、「でもやっぱり、気持ちは変わらなかったから。だったらもう決断しようかなと」。
 
 玉田氏は現在、長崎のアンバサダー兼アカデミーロールモデルコーチを務めている。

「アカデミーに関しては、練習を見に行ったりして、伝えられるものがあったら、伝えていきたい。それ以外でも、気持ちの変え方というか、メンタルを変えられるようなこともしていきたい。FWだけじゃなくて」

 指導者にも興味があるようで「資格は取りたいと思っている」。鈴木氏から「どんな監督像なんですか?」と問われると、「魅力のあるサッカーはしたい。個性のある選手たちをまとめられて、魅力のあるサッカーというか。(僕が)攻撃的な選手なので、たくさん点を取れるようなチームは、外から見ていても魅力的だなと思う」と語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【関連動画】鈴木啓太氏が自身YouTubeチャンネルで玉田圭司氏と対談。「引退の決め手は?」「コンディションはすごく良かったけど…」
 

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