浅野拓磨が絶妙2アシストのボーフム、ドルトムントの本拠地で衝撃ドラマ! 指揮官興奮「狂気の沙汰だ」「奇跡を起こした」

2022年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今日、私がコメントする必要はないだろう」

残留を決め、敵地に詰めかけたサポーターと喜ぶを分かち合う選手たち。(C)Getty Images

 4月30日に開催されたブンデスリーガ第32節で、13位のボーフムは、2位のドルトムントと敵地で対戦し、4―3で劇的勝利を収めた。

 ボーフムは浅野拓磨がふたつの絶妙アシストをマークし、開始8分までに2点をリード。だが、そこからドルトムントの猛攻に遭い、18分と30分のPKで同点に追いつかれると、62分にはアーリング・ハーランドにこの日3点目を叩き込まれ、勝ち越しを許してしまう。

 しかし、ドラマはここからだった。81分にユルヘン・ロカディアが少ないチャンスを確実に仕留め、スコアをタイにしたアウェーチームは、85分にハンドでPKを獲得。これをミロシュ・パントビッチがきっちりと決め、終盤に逆転したのだ。
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 この勝利で勝点を39に伸ばした昇格組のボーフムは、2試合を残して1部残留が決定。開幕直後は負けが込み、1年で2部に逆戻りする危機にありながら、以降は確実に勝点を積み重ね、最後は8万人超の観衆が入ったドルトムントの本拠地で快哉を叫んだ。

 クラブ公式サイトによれば、トーマス・ライス監督は試合後、「今日、私がコメントする必要はないだろう。チームがやったことは、我々の最も優れた仕事のひとつだ。すべてを懸けて、エネルギーを発揮した」と興奮気味に語っている。
 
「4ゴールを奪い、最後に逆転するなんて狂気の沙汰だ。自分たちの力でこの奇跡を起こしたのだから、とても誇りに思う。お祝いに関しては、好きなようにすればいい。彼らはこれをやってのけたのだから」

 決勝点を奪ったパントビッチも喜色満面。「信じられないよ。シーズン当初は、多くの人が、いや、誰も僕らがこんなことができるなんて思っていなかった」と、感情を爆発させている。

「ドルトムントで、8万人以上の観客の前で決めたことは、本当に信じられないことだ。今シーズンは何度も挫折を味わいながら、どんどん強くなった。今のところビールは1杯だけだけど、間違いなくあと数杯は飲むだろうね。監督は練習をいつに組んでいるんだ?火曜日?間に合うか分からないね」

 ボーフムは今後、ビーレフェルト、ウニオン・ベルリンと相まみえる。それぞれ奥川雅也、原口元気と遠藤渓太との日本人対決となるなか、浅野は再び目に見える結果を残し、チームをひとつでも上の順位へ導けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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