開幕直前チェック インテルの強化動向「コバチッチ売却で補強と余剰戦力整理が一気に進むか」

2015年08月17日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

長友はサンプドリアへの放出が濃厚か!?

シャキリ、コバチッチの放出で移籍収支を改善し、新戦力獲得の枠も確保。ウイングの本命ペリシッチなど、ここから補強が一気に進展か。 (C) Getty Images

 ジェルダン・シャキリのストーク移籍に続き、マッテオ・コバチッチのレアル・マドリー移籍がほぼ決まって、移籍収支が大きく改善するとともに、新戦力獲得の枠が空いたインテル。残された補強ポイントは、左ウイング、左SB、そして中盤(アンカー)の3つだ。
 
 左ウイングはかねてから交渉を続けているヴォルフスブルクのクロアチア代表イバン・ペリシッチが唯一最大のターゲット。移籍金や年俸など大筋ではすでに合意に近づいているが、移籍金の支払い方法など詳細の詰めを残している状況だ。
 
 もしここで躓いた場合は、ナポリのベルギー代表ドリース・メルテンス(ナポリ)が候補に挙がってきそう。
 
 左SBはゼニトのイタリア代表ドメニコ・クリーシト、R・マドリーのポルトガル代表ファビオ・コエントランが有力だったが、ここにきてユベントス移籍が流れそうなギリェルメ・シケイラ(アトレティコ・マドリー)の線も浮上してきた。
 
 シケイラは19歳から25歳までインテル、ウディネーゼに在籍しており、今シーズンから導入された自国育成選手枠(最低8人の登録が義務付け)に入るところが、外国人選手の多いインテルにとってはメリットとなる。
 
 もうひとつの大きな課題である余剰戦力整理については、ダビデ・サントン、長友佑都にサンプドリア、マルコ・アンドレオッリにボローニャ、ダニーロ・ダンブロージオにはイングランドの複数のクラブが興味を示しており、今後一気に進めることになるだろう。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事