【J1】負けられない“オレンジ”同士の対決は、1-1の痛み分けに

2015年08月16日 サッカーダイジェスト編集部

両チームともにラストパス、フィニッシュの精度を欠く。

枝村が倒されて得たPKを、大前が冷静に流し込む。背番号10の3試合連続弾で前半のうちに追い付いた清水だったが……。写真:田中研治

 J1リーグ第2ステージ・7節は8月16日に9試合が開催。IAIスタジアム日本平で行なわれた清水対新潟は、1-1のドロー決着となった。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・7節

 年間順位で最下位に沈む清水と、15位の新潟。残留に向けて互いに負けられない"オレンジ"同士の一戦は、序盤から清水が主導権を握る。
 
 4分にはP・ウタカが左サイドを突破し、最後は鄭がヘディングで合わせるもシュートは枠外へ。11分にもC・ヨンアピンが決定的な左足シュートを放つなど、ホームの大歓声に押されて多くのチャンスを作り出す。
 
 良い流れのうちに先制点を奪いたい清水だったが、課題のセットプレーでまたも弱さを露呈。16分、CKを指宿に合わせられ、まさかの失点を喫してしまう。
 
 ビハインドを背負った清水は、それでも決して気落ちせず、ボールを支配しながら相手ゴールに迫っていく。すると前半終了間際、思わぬ形でビッグチャンスが到来。
 
 右からのクロスボールに対し、M・デュークがGK守田との競り合いを制して折り返すと、そこに詰めた枝村が大野に倒されてPKを獲得する。キッカーの大前は冷静にGKの逆を取り、3戦連続弾で試合を振り出しに戻した。
 
 後半は、J1通算300試合出場の田中、今夏に横浜からレンタルで獲得した佐藤らを早めにピッチに送り込む新潟の圧力を押され、徐々に清水は押し込まれる。結果、陣形が間延びし、速攻以外にそれほど良い形を作れなくなってしまった。
 
 その後、試合は互角の展開で進みながらも、両チームともにラストパス、フィニッシュの精度を欠いてゴールを割れないもどかしい展開に。清水はP・ウタカや鄭がいまひとつボールを収め切れず、限られたチャンスを活かせなかった。
 
 結局、4分間のロスタイムを合わせてもスコアは動かず。注目の下位対決は、1-1の痛み分けに終わった。
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