「GKは抗議すらしなかったじゃないか!」ダービー敗戦のミラン指揮官、ゴール取り消しに怒り! 元主審は「とても疑わしい」

2022年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「視界を邪魔したのはむしろインテルの選手たち」

試合後に判定へ不満を述べたミランのピオーリ監督。(C)Getty Images

 温厚な性格で知られるミランのステーファノ・ピオーリ監督も、苛立ちを隠せなかった。

 4月19日のコッパ・イタリア準決勝第2レグで、ミランはインテルに0-3で敗れた。初戦を0-0で引き分けていたミランは決勝進出ならず。リーグ戦でスクデット(優勝)を争う同じ街のライバルを相手に、手痛い黒星を喫した。

 ラウタロ・マルティネスの2得点で2点のビハインドを背負ったミランは、後半にイスマエル・ベナセルがネットを揺らした。だが、ビデオアシスタントレフェリーの介入でレビュー判定となり、ピエール・カルルのオフサイドで得点取り消しとなっている。

 ただ、カルルはベナセルのシュートの弾道上におらず、判定は議論を呼んだ。攻勢に転じていたミランの得点が認められていれば、試合展開がどうなるか分からなかっただけに、大きな騒ぎとなっている。

 試合後、ピオーリ監督はイタリア『Sport Mediaset』で「明確で厳しい結果だが、ピッチではそれほどの差がなかった。1点返せていれば可能性があっただろうが、あの件で試合はさらに難しくなった」と悔しさを表した。

「相手に視界を遮られて失点し、反応しないGKがいるなら教えてくれ。(インテル守護神サミル・)ハンダノビッチは抗議すらしなかったじゃないか」

【動画】ゴール取り消しは妥当?ミランが不満を露わにしたシーン
 そして問題のシーンを映像で振り返ると、ピオーリはあいさつの言葉を口にしながら耳からイヤホンを取り、インタビューを打ち切ってその場を立ち去っている。

 得点取り消しの判定については、キャプテンマークを巻いたダビデ・カラブリアも「インテルの選手たちが求めていたのはハンドだった。あまり言うことはない」と不満をうかがわせた。

「ピッチでは明白な得点と思った。抗議もなかったしね。あってもハンドに対するもので、ハンドはなかった。ハンダノビッチがあれに届くことはなかったはずだ。正しい選択か分からない。ただ、ピッチでは違う感覚だった」

 Mediasetの番組で判定を分析する元主審のグラツィアーノ・チェーザリは、「カルルは横切っていたが、ハンダノビッチはボールがシュートされるのを見ていた」と話している。

「視界を邪魔したのはむしろインテルの選手たちだ。主観的で解釈的なオフサイド。私はとても、とても疑わしく思う」

 残り1か月となったリーグ戦での優勝争いにも響きかねない結果だけに、ミラン陣営のフラストレーションは大きいだろう。ラツィオ、フィオレンティーナ、ヴェローナ、アタランタ、サッスオーロと、リーグ戦で難敵との対戦を残すミランは、怒りを正しいエネルギーとできるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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