「あれは事故だ」ペップ、痛恨ミスで追加点献上のGKを擁護!同僚も「アンラッキーだった。チームは彼のためにある」

2022年04月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ストライカーがチャンスを逃すことだってある」

自身のミスが絡んでの敗戦に、厳しい表情を浮かべるステフェン。(C)Getty Images

 現地時間4月16日に開催されたFAカップの準決勝で、マンチェスター・シティはリバプールとウェンブリーで対戦。0―3から必死の反撃で何とか2点を返すが、一歩及ばず。今月10日のプレミアリーグでの対戦時は、2―2で終わったなか、今回は2―3で敗れ、決勝進出を逃している。

 この一戦において、相手に流れを完全に引き渡すこととなった痛恨のミスが起きたのは、1点ビハインドで迎えた17分だった。バックパスを受けたGKザック・ステフェンが若干のもたつきを見せると、猛チャージで迫ってきた相手FWサディオ・マネに、スライディングで押し込まれてしまったのだ。
【動画】気付けばマネが目の前に…アメリカ代表GKがまさかのミスで追加点献上

 国内カップ戦要員として、正守護神のエデルソンに代わり、先発したアメリカ代表の27歳の失態で追加点を献上したシティは、俄然勢いに乗ったマネに45分にも被弾。前半だけで3点のリードを許すこととなった。

 そうしたなかで、再び脚光を浴びているのが、6日前のリバプール戦でエデルソンが見せた、ステフェンとはあまりに好対照なプレーだ。

 1―1で迎えた23分、同じようにバックパスを受けたブラジル代表の28歳は、ワントラップから左足でパスを出そうとするも、タイミングが合わなかったのか、急遽蹴るコースを変えようと思ったのか、モーションの途中で足を止める。

 その間、ボールはゴールに向かって転がり、相手FWディオゴ・ジョッタも迫ってくる。だが、エデルソンは危機的状況にもかかわらず、いとも涼しげに、ギリギリのタイミングでペナルティエリア左にいたエメリック・ラポルトへパス。あっさりと難を逃れてみせたのだ。
【画像】見ているこっちがひやひや!エデルソン本人が公開した決定的瞬間
 2人の実力と、立場が如実に表われたとも言える結果に、ツイッター上では「ベストメンバーで臨むべきだった」といった声や、ステフェンへの批判が噴出。しかし、現地紙『Manchester Evening News』によれば、フル出場したネーサン・アケーはチームメイトへの変わらぬ信頼を訴えている。

「彼は強い性格の持ち主だ。誰にでもミスはあるよ。自分もそうだしね。アンラッキーだったけど、チームは彼のためにあるんだ」

 また、ジョゼップ・グアルディオラ監督も擁護。「あれは事故だ」と、全く気に留める様子はない。

「エデルソンも前の試合で危なかった。私たちのサッカーにはそういうプレーが必要なんだ。偶発的なもので、ザックも同じミスはやりたくないと思っているはずだ。それにストライカーがチャンスを逃すことだってある」

 タイムアップの笛が鳴るや、エデルソンと第3GKのスコット・カーソンは、傷心のステフェンのもとへ。チームメイトの絆を窺わせるシーンだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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