衝撃の愚行から１週間。衰え知らずの37歳が、今度は全世界のファンに夢を与えた。

　現地時間４月16日に開催されたプレミアリーグ第33節で、７位のマンチェスター・ユナイテッドは最下位のノーリッジとホームで対戦し、３―２でリーグ戦３試合ぶりに勝利を収めた。この一戦でチームの全得点を叩き出したのが、前節では敗戦の怒りのあまり、スタンドの少年のスマホを叩き壊し、猛批判を浴びたクリスチアーノ・ロナウドだった。

【動画＆画像】C・ロナウドが少年のスマホを叩き落とした衝撃シーンと地面に転がるスマホ

　開始７分、ペナルティエリア内でパスカットしたアンソニー・エランガのラストパスを右足で難なく押し込むと、32分にはCKからヘッドで追加点を奪取。圧巻だったのは２－２に追いつかれて迎えた76分だ。ゴール前でのFKで右足を豪快に一閃。強烈な無回転シュートはGKティム・クルルの手を弾き、ゴールネットに突き刺さった。

【動画】仕上げは強烈無回転FK！C・ロナウドの圧巻ハット！

　ポルトガル代表FWは、前回勝利を挙げたトッテナム戦以来のハットトリックで、データサイト『Opta』によれば、プロキャリアで60回（クラブで50回、代表で10回）目の同記録達成。FKでの直接ゴールは58回目となった。
 

　大興奮のC・ロナウドは試合終了直後にインスタグラムを更新。「この勝利と、プレミアリーグで調子を取り戻せたことにとても満足している」と、喜びを伝えている。

「前にも言ったように、個人の功績は、チームとしての目標達成に役立ってこそ価値があるものだし、キャリアで60回目のハットトリックは、３ポイントをもたらしたからこそ、より重要な意味を持つんだ。よくやった、仲間たち。みんなの努力の賜物だ。僕らは諦めず、最後まで戦うぞ！」

　依然厳しい状況ではあるが、今節でチャンピオンズ・リーグ出場権獲得を争う、トッテナムとアーセナルが敗れたため、少しばかり光が差し込んできた。背番号７の大エースは、次のリバプール戦、その次のアーセナル戦でも持ち前の得点力を発揮し、可能性をさらに高められるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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