現地時間４月16日、英公共放送『BBC』はプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに対して、ファン30人が抗議活動を行なったと伝えた。

　抗議はキャリントンにある練習場の外で行なわれ、ファンは大きなバナーを掲げたという。クラブは一時的に練習場を封鎖し、警察を呼んでファン30人近くを解散させるまで、選手たちにはクラブハウスで待機するように伝えたようだ。

　掲げられたバナーには、「グレイザー家は出ていけ」「恥さらしめ。ユナイテッドのシャツを着るに値しない」といった内容が書かれていた。前者はオーナー・ファミリーへの批判、そして後者は成績が振るわない選手たちへの批判だという。

　この活動は警察によって解散させられ、その後に選手たちはフィールドでのトレーニングを終えたという。ユナイテッドはこれを受けて声明を発表し、「小規模であくまで平和的なデモがキャリントンの練習場であった。我々は彼らの意見を尊重し、彼らとの関係性を強めていく」としている。
 

　ユナイテッドは現時点で来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権が与えられる４位圏内の４位トッテナムと６ポイント差の７位につけている。トップ４争いには遠く、ヨーロッパリーグ出場権が与えられる５位、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ出場権が与えられる６位からも外れている。

　現状を受けてのファンの声に、４月16日にホームで行なわれる第33節のノーリッジ戦の前日記者会見に出席したラルフ・ラングニック暫定監督は「サポーターが順位に失望しているのは理解できる」と述べた。

「サッカーは情熱と感情に満ちた試合が望まれる。彼らが気にかけてくれている間に、我々がまだできることを示すために何ができるのか。すべては我々次第だ」

　現地メディアによれば、土曜日には大規模な抗議活動が行なわれるとの情報もあるという。ノーリッジ戦でのパフォーマンスが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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