「哀れだ」 ウクライナのエースが所属するウェストハム戦の生中継が、ロシアで突然中断。一体何が?「シンボルの登場を恐れた」

2022年04月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「目新しいことではない」

ELリヨン戦では出番なしに終わったヤルモレンコ。(C)Getty Images

 ウクライナへの軍事侵攻を進めるロシアの、国内での"情報統制"はサッカー中継とも無縁ではない。

 4月7日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝の第1レグで、ウクライナ代表のエース、アンドリー・ヤルモレンコが所属するウェストハムは、リヨンと対戦。1-1のドローに終った。

 ウクライナ・メディア『CHAMPION』によれば、キック直前、ウェストハムの応援歌『I'm Forever Blowing Bubbles』が流れた際に、ハマーズファンの合言葉「COYI」がスタジアムのスクリーンに映し出されたのだが、それがウクライナの国旗色である青と黄色で施されていた。もちろん、ウクライナへの連帯を示すためだ。
 
 すると、画面が突然切り替わり、スタジアムがまだ半分しか埋まっていなかった30分前の録画映像が流れたという。

 同メディアは、「ロシアのチャンネルは、ヤルモレンコのチームの試合で、ウクライナのシンボルが登場することを恐れていた」「それは哀れなように見えるが、目新しいことではない」と皮肉を込めて報じている。

 ちなみに、この試合でヤルモレンコに出場機会は巡ってこなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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