「ローマはフェイクを拡散している」ノルウェー王者が指揮官の“暴力説”に猛反論!正当防衛を主張「首をつかまれて壁に…」

2022年04月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「UEFAが保有するこの動画を公に見られるようにすることを求める」

正当防衛を主張したのがボデ/グリムトのクヌートセン監督だ。(C) Getty Images

 ノルウェー王者ボデ/グリムトは、ローマが「フェイク」を拡散していると非難した。一部始終が分かる動画をUEFAが保有しており、公開すべきとしている。

 4月7日のヨーロッパカンファレンスリーグ準々決勝第1レグは、ホームのボデ/グリムトがローマに3-1と勝利した。第2レグは14日にローマで行われる。

 第1レグ終了後、ローマ主将のロレンツォ・ペッレグリーニは、ボデ/グリムトのヒェティル・クヌートセン監督、ローマのGKコーチであるヌーノ・サントスを攻撃したと明かした。「恥ずべき」「ローマ、スタッフ、大会そのものに対する侮辱」と非難している。

 だが、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ボデ/グリムトはクヌートセン監督がサントスを叩いたことを認めつつ、指揮官の正当防衛と主張した。声明で「スポーツマンシップに反する振る舞いを隠そうと、ローマはフェイクをメディアに浴びせている」と怒りを表している。

「ボデ/グリムトは、ローマ側の人間のクヌートセンに対する攻撃を映した動画があることを知っている。クラブがこの動画を見た。UEFAが保有するこの動画を公に見られるようにすることを求める」

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「プレー規則の違犯として証明されているのは、ローマのGKコーチが違法にテクニカルスタッフの居場所外に陣取り、継続的に口頭やジェスチャーでクヌートセンに嫌がらせをしたことだ。我々は第4審判やマッチコミッショナーに何度も知らせた。だが、訴えは聞き入れられず、ローマのGKコーチは妨げられることなく、その振る舞いを続けることができた」

 また、クヌートセン監督は「すべてはトンネル内での私に対する肉体的攻撃に至る。私は肉体的に攻撃された」と訴えている。

「首をつかまれて壁に押しつけられた。それで私が自分を守らなければいけなかったのは当然だ」

 ボデ/グリムトは「クヌートセンに対する肉体的攻撃に基づき、警察に訴えるほかにない。そのような振る舞いは完全に擁護できない。これはシステマティックな挑発だ」と続けた。

 これに対し、ローマは試合後にクラブ幹部や一部スタッフが午前0時45分までスタジアムに残り、UEFAや地元当局に詳細を伝えたと発表。「居合わせたUEFAの代表も知る詳細で明確になっている一連の出来事の責任をはっきりと定めるために」、UEFAの対処を信頼していると強調した。

「最後に、ローマは、常にフェアプレーの原則やピッチ内外におけるスポーツの価値を尊重してきたことを強調しておく。その原則が第2レグでも勝つことを願う」

『Gazzetta dello Sport』紙は、ローマ側は深夜までUEFAと協議する中で、ボデ/グリムト側に動画のことを話す者がいなかったため、声明に驚いていると報道。いずれにしても、UEFAは調査開始を発表しており、週明けにより詳細が分かるかもしれないと伝えている。

 UEFAがどのような判断をするにしても、遺恨となったのは確かだ。第2レグへの懸念は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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