「寄生虫サッカーだ」リバプールOBがアトレティコのベタ引き戦術をバッサリ!「試合を台無しにしたいならこのようにプレーすればいい」

2022年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「相手のミスで生きている」「見ていて眠ってしまう」

スコアレスドロー狙いの戦術を用いたシメオネ監督だが…。(C)Getty Images

 元ウェールズ代表FWディーン・ソンダース氏が、アトレティコ・マドリーの超守備的な戦術を痛烈に批判した。英紙『Daily Mail』が伝えている。

 現地時間4月5日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第1レグで、アトレティコはマンチェスター・シティと敵地で対戦。中盤までイングランド王者の攻撃を封じ込めるも、70分にケビン・デ・ブルイネに決勝点を叩き込まれ、0―1で敗れている。

 この一戦において、スペイン王者のディエゴ・シメオネ監督が用いたのが、守備時は5バックの前に、5枚を並べる5―5―0のシステムだ。
【画像】最終ライン5枚、中盤にも5枚!アトレティコが繰り出した衝撃の5ー5ー0

 思わぬ陣形に敵将ジョゼップ・グアルディオラは試合後、「先史時代も今も、そして10万年後も、5―5に攻撃することは非常に難しい。スペースがないんだ。彼らはとても守備が上手い。我々のフォワードに(攻略する)参考文献はなかったよ」と、苦戦したことを明かしていた。

 しかし一方で、"ベタ引き"したアトレティコに「攻撃を捨てた」「見ていてつまらない」といった批判的な意見も当然ながらある。

 かつてリバプールでもプレーし、ウェールズ代表歴代5位の得点数を誇るソンダース氏はそのひとりで、「もしサッカーの試合を台無しにしたいなら、アトレティコ・マドリーのようにプレーすればいい」と、毒づいている。
 
「彼らは実際に試合を台無しにしようとしている。深く腰掛け待っているだけだ。寄生虫サッカーと呼ばれるもので、彼らは相手のミスで生きている。ピッチの至る所でドアを閉め、ただパスをインターセプトしようとする。シティ相手にそのような状態で、パスを回すように仕向けていれば、いずれはゴールを決められるだろう」

 監督経験も豊富な57歳の糾弾は止まらない。「見ていて眠ってしまうほどだ」とこき下ろしている。

「これでは1点も取り返せない。見ていても、プレーしていても酷いし、誰も楽しめない。シティ対リバプールなら、面白いかもしれないけどね。まあ私自身も結果が出る限り、そういうプレーをしてきたから、シメオネを悪く言うつもりはない。でも彼の仕掛け方は、見ていてゲームを台無しにしているし、プレーしていても台無しだ。スペースをなくし、得点への野心を見せない」

 雌雄の決する第2レグは来週13日、舞台をワンダ・メトロポリターノに移して行なわれる。アトレティコはホームサポーターの前で、一体どんな戦い方を見せるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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